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月星座が教える「本当の自分」。人間関係、ここにご注意!

西洋占星術において、心や身体を表すとされる月。月星座を見ると、通常の星座占いでは見えない「素の自分」がわかる。と同時に、仕事や公の場では隠れている、人間関係における要注意事項も……。毎週ホロスコープを寄せてくれている七嶋ナオさんに話を伺った。

text & edit: Motoko Kuroki / illustration: Asami Hattori

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そもそも星占いとは

占星術とは、天球上を動く10天体の配置を読み解くわざ。星座占いでは、天球を12等分した各エリアに星座の名前を冠し、それぞれのエリアにどの星がいるかで性格や運勢を見る。

10天体の中には、惑星だけでなく太陽と月も含まれる。天体はそれぞれ担当分野のようなものを持っていて、それが12の異なるキャラクターを持った星座(エリア)を巡る、というわけだ。

そして私たちが普段「自分は〇〇座」と言うときに使っているのは「太陽星座」と言われるもの。そう、つまり、誕生日に太陽が位置していた星座を見るものなのだ。

月星座=月(内面)がどんな性質を帯びるか

「月星座」とは、「生まれたときに月がいた星座」のこと。自分の月星座を知る前に、まずそれをどう解釈するのか、七嶋さんに教わった。

「太陽星座は、外から見られた自分、社会的な自分を表すと言われています。それに対して月は、自分が自分に持つイメージ。太陽星座が“スーツ姿”だとしたら月星座はいわば“パジャマでいる自分”を示すものなんです」(七嶋さん)

とすると、ふつう星座占いで見る太陽星座だけではわからない部分もすごく多い?

「月の位置はものすごく大きな要素です。占星術ではこの2天体は二項対立をなしていて、太陽は『男性』原理、月は『女性』原理の代表格です。現代では、男性原理に分類されるきっぱりとした正義や合理性が重視されています。だからこそ、原始的な感覚やエモーショナルな部分といった女性原理にフォーカスすることが、とても大事になってくるのではないでしょうか」

月星座を知り、気をつけたいこと

外にいるとき(太陽星座)と家にいるとき(月星座)であまり違いがないと言う人もいるが、七嶋さんによれば、やはり月星座のほうが"その人らしさ"がわかりやすく出るという。

「たとえば休みの日に何をするか。それを示すのは月なんです。毎日形を変える月は、日常、本音、肉体という象意も持ちます。これらを無視するのは無理がありますよね。社会的なところ以外で自分がどんな人間なのか、それをきちんと知り、閉じ込めないこと。そうすることが、生き方の納得感にもつながっていくと思います」

月星座がわかれば、自分の自然体が見えてくる。それは、仕事のシーンでは気をつけていても、素に戻ったときにふと表れる性格や価値観でもある。

「12星座は個性豊かで、それぞれが設定している『普通』が違うことも多いです。私も、自分と違う星座の人と接していて『そういう感覚もあるのか』と驚くことがあります」

裏を返せば、知らないうちに相手に良くない驚きを与えていることがあるかもしれないということ。月星座を知ると同時に、そういった無意識ゆえの「落とし穴」も本記事で確認してみよう。

自分の月星座を調べる

月星座を調べるには、以下のリンクから誕生日を入力。結果の表の中で、月マークの横に書かれた星座が、自分の月星座だ(*外部サイトにつながります)。

http://nut.sakura.ne.jp/wheel/sabian.html

月の12星座それぞれの性格は?人間関係で気をつけたいことも

牡羊座

思いついたら即行動!な牡羊座は、人に相談せずに単独行動をしがち。勇気があり、裏表のない性格。悪く言うと短絡的なところがあるので、早とちりや先走りで迷惑をかけないように気をつけよう。

牡牛座

五感の美にこだわりをもち、上質なものを愛する。やりたいこと、やりたくないことがはっきりしているのは美点ではあるが、職場でそれが表出すると、好き嫌いの激しい人と思われて損をすることも。

双子座

頭の回転も速く言葉も達者ですが、それが発想力と合わさって、口から出まかせ、嘘となることもありえる。好奇心旺盛な部分が裏目に出てしまうことも。

蟹座

温泉のようにあたたかい星座。人情家。ひるがえせば、とても湿っぽく感情的な部分がある。エモーショナルな面が仕事など公の部分で出過ぎると、傷つくことが増えてしまいそう。

獅子座

誇り高い精神の持ち主。勝負事に燃え、粘り強さがある星座。だが、それは頑固さと紙一重。注意したいのは、それが周りには高圧的に映ったり、知らない間にプレッシャーを与えてしまったりすること。

乙女座

奉仕的で繊細な性質を持ち、実務能力が高い。乙女座は、自分の思う「普通」やルールが普遍的なものだと思いやすい。けれど、自分の感覚を他の人も当たり前に持っていると考えるのは、摩擦のもと。

天秤座

平和主義でそつがない。粋で洒脱、美的センスはピカイチ。秩序と建前を重視するあまりに、人当たりはいいのに、『この人は本音で話しているだろうか』と周囲に思われる可能性あり。

蠍座

真摯で純真、ともすると演歌の世界のような情念で重くなる性質。思い込みも強く、自分自身もそれで動けなくなることも。貢いだり、嫉妬で苦しくなったり、相手を追い詰めてしまったり…その強い心のパワーを、自己研鑽に使うとスペシャリストの道がひらける。

射手座

草原を駆け抜ける、自由な星座。モチーフのケンタウロスは下半身が馬なので、足元の小さな花に気がつかない粗忽さもあり、周囲を困惑させることも。予定やルールに縛られず、ノリで後から変更などをしがち。マイペースで爆走してみんなを置いてきぼりにしてしまわないように。

山羊座

12星座いちこわがりなのが山羊座。リアリストなあまり、ものごとを悲観的に見て、最悪の事態に備えようとする。石橋を叩いて叩いて壊すことも。イヤなことが起きないように自分がちゃんとしなければ、と一人でいろいろと背負いがちに。

水瓶座

世の中を俯瞰的に見ることができ、博愛的で論理的。が、それがいきすぎて理屈っぽくもなる。情緒を感じるよりも、分析、研究、納得する星座。ときに冷血と思われるほどに「問題解決」を急くこともあるかも。

魚座

優しく奉仕的。広い心の持ち主。ゆらゆらとたゆたう水の中で夢を見ている人魚姫のようなロマンチスト。現実のあれこれよりも空想の世界に浸る性質。自分ルールを持っていて気まぐれなところもある。悪い人にだまされないように気をつけること。

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