Eat

Eat

食べる

目白〈志むら〉“じゃない方”のあんこ菓子。“お茶請けの名脇役”との呼び声高し

年中手に入る、有名店の“じゃない方”と看板メニュー。

photo: Wataru Kitao, Natsumi Kakuto / food: Mika Ninomiya / text: Mae Kakizaki

連載一覧へ

志むら(目白)

“お茶請けの名脇役”との呼び声高し

昭和14(1939)年創業。女将の志村友子さんが「和菓子屋の生命線」と話す餡は、北海道産小豆を使用し、豆の状態から手作り。お菓子ごとに味のバランスを考え、餡の甘さがそれぞれ調整されている。

青エンドウ豆を混ぜたのし餅でこしあんを巻いた福餅は、この店の名物の一つ。餡は甘さを抑えて、口溶け滑らかな食感に仕上げている。

一方、上新粉にヨモギを混ぜ込み香り高く仕上げた団子の上に、甘味の強いこしあんをのせた日吉団子は隠れた名物といえる。福餅とセットで購入する客も多く、早い時間に完売することも。

じゃない方

東京〈志むら〉日吉団子
日吉団子
山形にたっぷりのった餡は、きめ細かく滑らか。よもぎ餅にも甘味を加えて、全体的に甘さが際立つ味わいに。小さめで上品なサイズは差し入れにも最適だ。1本180円。

看板菓子

東京〈志むら〉福餅
福餅
毎日つきたてを使って作られるのし餅は、コシがありながらも軟らかな食感。口溶けの良いあんこが、程よく塩味を効かせた青エンドウ豆の香りを引き立てる。1個180円。

連載一覧へ