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二子玉川〈ル マグレブ〉で味わうモロッコ料理。WORLD GOURMET GUIDE Vol.1

世界中の料理店がギュッと集まる町、東京。1ヵ国1店舗、計30ヵ国を巡る食の旅へとご案内。その国のことをより深く知るための音楽・映画・本も、各分野のプロがセレクトしました。次の週末は、思い立ったらすぐ行ける外国へ。

photo: Kayoko Ueda / text (restaurant): Koji Okano / text (culture): Ryota Mukai

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モロッコについて

首都はラバト、人口約3,603万人。食文化は先住民のベルベル人にルーツを持ち、周辺のアラブ系住民が多い国ほどは辛くない。

主食はパンやクスクス。タジンに肉や野菜、スパイスやドライフルーツを投入して作る煮込み料理は家庭では定番で、グレービーなソースがパンに合う。

ル マグレブ(二子玉川)

モロッコの邸宅のような店内。

「現地の宮廷に迷い込んだ気分になってほしくて」。

オーナーシェフのホシュさんは選りすぐりの器で料理を提供する。スパイスで素材の滋味を引き出した鶏肉のタジン煮込み。モロッカンサラダは柑橘の風味が爽やかだ。食後はミントティーとバクレールがモロッコではお馴染みの組み合わせ。

モロッコを楽しむ映画

『モロッコ、彼女たちの朝』

パン屋を営む女性がホームレスの妊婦を家に迎え入れ、パン作りを通して心を通わせるヒューマンドラマ。「モロッコのクレープ“ムスンメン”や、伝統食で紐状のパンケーキ“ルジザ”など、ローカルなフードも盛りだくさん」(矢田部)

©Ali n' Productions – Les Films du Nouveau Monde – Artémis Productions

セレクター:矢田部吉彦(前東京国際映画祭作品選定ディレクター)
やたべ・よしひこ/2021年よりフリーランス。不定期で映画上映会を開催。

モロッコ語で言ってみよう

現地の言葉で「ありがとう」:サハ

現地の言葉で「おいしい」:ズウィナ

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