週末の酒がうまい、BRUTUSの聞くレシピ Vol.21「聖なる夜にローストビーフと爆弾酒（韓国焼酎とビール）」

聖なる夜にローストビーフと爆弾酒（韓国焼酎とビール）

もうすぐクリスマスですね。みなさんは、どんな一日を過ごす予定でしょうか。僕は人生で初めて韓国でクリスマスを過ごします。といってもお仕事なので、ゆっくりディナーというわけにはいきませんが。

そして、今回もゲストです。BRUTUS.jpのWebコンテンツディレクターの四位拓郎（しい・たくろう）さんです。この方がいてくれるから、連載が続けられるんです。さて、今回はホームパーティ好きという噂の四位さんにピッタリの「ローストビーフ」を作りましょう。

合わせるお酒は「爆弾酒」。聖なる夜にしては、物騒な名前ですが、韓国のカクテルの名前です。ソジュ（韓国焼酎）にビール（メクチュ）を入れて、グラスにスプーンを勢いよく入れて、混ぜる。韓国ドラマでよく登場するやつです。

この飲み物にローストビーフを合わせるべく、ソースの隠し味にコチュジャンを入れてみました。

ポッドキャストで作り方を聞く

それでは、作ります。メイン食材は、牛もも肉。スーパーで売られているローストビーフ用のお肉です。できれば霜降りのお肉の方が、失敗が少ないので、おすすめです。

牛肉に塩をふって、1時間ほどおいておきます。時間がないときはすぐに次に進んでも大丈夫ですが、お肉の中まで下味が入っていると格別の美味しさです。

フライパンでサラダ油を温め、牛肉の全面を1分ずつ焼き、皿に取り出します。

フライパンは洗わずに1㎝の輪切りにしたじゃがいもを並べ、その上に牛肉を戻します。水を100㎖程度注いで、蓋をして弱火で3分半蒸し焼きにします。

蓋を開けて、牛肉の上下を返して、再び3分半蒸し焼きにし、蒸しあがったら、アルミホイルを2重にして、牛肉を包み、さらにタオルを巻いて1時間保温しながら余熱で火を通します。
＊じゃがいもが入っているフライパンは、洗わずにそのままに。

1時間経ったら、アルミホイルを開け、溜まった肉汁をじゃがいもが入ったフライパンに移し、〈A〉（玉ねぎのすりおろし、コチュジャン、ぽん酢、きび砂糖、黒こしょう、バター）を入れてじゃがいもを温め直しながら、ソースを作ります。

ローストビーフを薄切りにし、器に盛り付けたら、じゃがいもとソース、クレソンを飾って出来上がりです。

クリスマスに少しだけ韓国テイストなローストビーフとお酒をぜひ作ってみてください。

聖なる夜にローストビーフと爆弾酒（韓国焼酎とビール）

材料　２～３人分

・牛もも肉…………300g（ローストビーフ用）
・塩…………………小さじ1/2
・サラダ油…………適量
・クレソン…………適量
・じゃがいも………2個
・バター……………5g
〈A〉
・玉ねぎ……………1/4個（すりおろし）
・コチュジャン……大さじ1/2
・ぽん酢……………大さじ3
・きび砂糖…………小さじ2
・黒こしょう………適量

作り方

ローストビーフ
1.牛もも肉に塩をふり、1時間ほどおく。
2.フライパンでサラダ油を温め、1の全面を1分ずつ焼き、皿に取り出す。
3.2に1cmの輪切りにしたじゃがいもを並べ、その上に牛肉をのせて、水を100㎖ほど入れて蓋をし、弱火で3分半蒸し焼きにする。
4.3の牛肉の上下を返して、再び3分半蒸し焼きにする。
5.蒸しあがったら、牛肉をアルミホイルを2重にして包み、さらにタオルで巻いて1時間ほどおき、余熱で火を通す。
6.5のアルミホイルを開けて、肉汁をフライパンに移し、じゃがいもと〈A〉を入れてひと煮たちさせ、ソースを作る。
7.牛肉を薄く切って、じゃがいもと一緒に器に盛り付け、ソースをかけ、クレソンを飾る。

爆弾酒の黄金比
ソジュ（韓国焼酎）と、ビールを3：7の割合で混ぜるだけ。