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現代美術

光の強度=存在の強度の独自世界を持ち得た人。|平野啓一郎

 森山写真を強く意識するようになったのは、2004年から1年ほどパリに滞在していた時。その少し前にカルティエ現代美術財団で個展が開かれたこともあり、周囲では話題の的だったんです。パリの街中で、ポスターなどで見かけるその作品は、日本で見るのとはまた違う強烈な存在感を放っていたのを覚えています。20世紀後半の美術を語る時のキーワードになるのは“かっこいい”だと僕は思うんです。定義の難しい言葉ですが、森

テーマ〈続・芸術〉

やつい 清澄白河の都現代美術館で宮沢さんがキュレーションしているYMOの展示は、どういう感じなんですか?
宮沢 うーん、YMOって3人だと思ってるでしょ?
やつい はい。
宮沢 本当は4人だって知ってる?
やつい 知らないです!
宮沢 本当は記者会見も4人でやるはずだったのに1人来なかった人がいる。
やつい え?
宮沢 それが、横尾忠則さん。
やつい メンバーだったんですか?
宮沢 そう。結成の記

アートを飾り、音楽を奏でる“完璧な”遊びのための家。

 住人の中原洋さんは編集者。建築やアートを中心に扱い、これまで数多くの住宅を見てきた。31歳で建てた最初の自邸「大和町の家」は、打ち放しコンクリートの荒々しい壁面を持つローコスト住宅で、後の都市住宅の在り方にも大きな影響を与えた家だった。30年以上住んだその愛着のある家を売りに出し、中原さんが「完璧な老後のための家として建てた」というのがここ「阿佐ヶ谷南の家」だ。
 敷地は青梅街道沿い。コンクリー

本来はみな道具、「わだば平安と生きる」。|杉本博司

 現在では蒐集専業だが、現代美術作家の杉本博司さんは、民藝から始まって、仏教美術や神道美術の優品を美術館へ納めるほどの古美術商をNYで営んでいた、いわば骨董のプロ。だから本来道具として作られたそれらは人に使われてこそ、つまり茶碗なら茶を点て、仏像なら拝まれることで、伝世の味わいが増すとよく知っている。
 古典へのリスペクトが深く、時に平安原理主義を標榜する杉本さんのコレクションの中で、日常生活での

クローネンバーグとベケットの刈り上げ。

 前回紹介したデイヴィッド・クローネンバーグの小説『CONSUMED』(どこか邦訳を是非に!)には、サルトル、ボーヴォワールから、フィリップ・K・ディック(の『聖なる侵入』)まで、実に多ジャンルから多くの人名がゾロゾロと登場しますが、たとえば、アイルランドの作家、サミュエル・ベケットなどの人名の登場は、あきらかにクローネンバーグの知的趣味、嗜好をそのままぶち込んだ印象があります。というのも、クロー

常に「恐るべき新人」を待望している美術界という戦場に、しなやかでしたたかで大胆不敵な日本画が届いた。|服部しほり

 絵に登場するのはオジさん、または小僧。初期には自画像らしき若い女子もいたけれど、その娘は変な妖怪オジさんみたいなものを抱いていたりする。あとはこちらもオスのみ、雄鶏を描く。
 そんな絵が次から次に出てくると、これは曾我蕭白の再来か、伊藤若冲の子孫だろうかと思ってしまうところだが、そんな簡単な話ではなかった。この画家、服部しほりとの対話は後回し。日本美術の知識を復習しよう。
 若冲、蕭白、長沢芦雪

記憶の中の香気を辿って。

鼻孔をかすめた香りにより過去がふいに蘇る時がある。例えばカクテルとシガーが混じったジャズクラブの香り。“記憶”をテーマにした香水シリーズは〈メゾン マルタン マルジェラ〉から。新作のテーマは「1992年、マドリードの理髪店」の記憶。12,000円(メゾン マルタン マルジェラ/メゾン マルタン マルジェラトウキョウ☎03・5725・2414)

かっこいい映像より、協力する喜び。|ミシェル・ゴンドリー

「子供の頃、父親の“スーパー8(コダック製の8㎜フィルム)”でいとこと一緒にいろんな映像を撮って遊んだんだ。あの楽しさを味わってほしい」。東京都現代美術館で『ミシェル・ゴンドリーの世界一周』展が開催中の映画監督ミシェル・ゴンドリー。展示内の「ホームムービー・ファクトリー」は、路地裏や電車など用意されたセットを使い、即席のチームで物語と映像とを作り上げるワークショップだ。「完成した映像の良し悪しなん

Suzuki Hustler

ハスラーとは、本来「やり手」とか「活動家」という意味なのですが、メーカーとしては同社の人気オフロードバイク「TS250」(1969年)の愛称から引用したそうです。普段は街乗り、週末には友達や家族と郊外にピクニック。そんな用途にピッタリのクルマです。また、優れた燃費や豊富な収納は、ドル箱モデル「ワゴンR」とほぼ同じ。アプローチアングル(前輪の乗り越え角度)は「ワゴンR」比で+3度、ディパーチャーアン