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井口可奈のお笑いライブ偏愛日記:第10回『ナンバークラブ7』

小説、俳句、短歌などを書く井口可奈が、訪れたお笑いライブを熱く語る連載、第10回。前回の「第9回『脳内漂流サミットーかが屋 加賀の夢』」も読む。

text: Kana Iguchi

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公演日: 2月27日
公演名: 『ナンバークラブ7』

ナンバークラブ7

ナンバークラブというのは星新一の小説からとられた命名だそうです。

このライブは、自分しか体験したことがないだろうということを言い、それをほかのメンバーが体験していなければポイントを得られて、誰かがしていればポイントがその人に入るが場はとても盛り上がる、という仕組みになっています。

ライブ開始からすぐに、群青団地横が言った「リスを飼ったことがある」にスタンダップコーギーの三森大輔が反応し、2人のリス話が始まりました。リスは凶暴であるという話や、2人の飼っていたリスに共通する、命の終わりに知らせを持ってきたというせつない話が印象的でした。

ポイントは相手に取られてしまうはずなのに、共通点によって2人が盛り上がることが楽しく、このライブが面白くなる予感がしてきました。

三森の学校生活では、クレーンゲームで扇子がたくさん取れたから後輩のクラスに行ってたくさん配り、気をよくして翌年も配ったらその年の扇子は柄が可愛らしいものではなくなかなかもらわれていかなかったという体験談を誰も同意していないのに恥ずかしげもなく話す三森を面白く思いました。

また、自分で神社を作ったという話も飛び出しました。先生に説明をしに行って学校公認の神社を作り、絵馬まで作っていたというから芸が細かいなと感心してしまいます。

春組織新垣が夜中に出かけて散歩することを日課にしていて、海の近くのせり出しているブロックの先の方まで歩いていき自慰行為をしたというエピソードに対して、大仰天木場が山の中で自慰行為をしたというエピソードを話し、最低だけれどつい笑ってしまいました。

ビールをよく飲むみなさんの姿が春の感じで気持ちよく、満足な時間でした。

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