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浅草〈亀十〉"じゃない方"のあんこ菓子。どら焼きと同じ餡を使った隠れた名品

年中手に入る、有名店の“じゃない方”と看板メニュー。

Photo: Wataru Kitao, Natsumi Kakuto / Food: Mika Ninomiya / Text: Mae Kakizaki

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亀十(浅草)

どら焼きと同じ餡を使った隠れた名品

大正末期創業の浅草を代表する老舗の一つ。看板商品のどら焼きは、ふんわり食感の皮と、甘さ控えめの自家製つぶしあんが自慢。連日、開店前から行列が途切れることなく続くほどの人気ぶりだ。

空気をたっぷり含む生地は、天候によって配合を調整。そのふわふわの皮に馴染むよう、餡は軟らかく炊き上げている。そんなどら焼きと同じ餡を使用している松風も、隠れた名品としてファンが多い逸品。

純沖縄県産の黒糖をふんだんに使い蒸し上げた皮で、餡を優しく包み込む。黒糖とつぶしあんのバランスの良い風味と甘さが楽しめる。

じゃない方

浅草〈亀十〉の松風
松風

松の幹をイメージ。皮の黒糖の香ばしい味わいとコクを生かすため、餡の量はアクセント程度に。ふかふかと軽い口当たりがクセになる。1個280円。

看板菓子

浅草〈亀十〉のどらやき
どら焼き

熟練の職人技で作り出される皮の焼きムラは、おいしさと軟らかさの証し。北海道十勝産の小豆を使った黒あんと、白インゲン豆を使った白あんの2種類がある。1個390円。

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