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世田谷区の完熟果実から“東京の旬”を感じるアイスショップ。千歳烏山〈ダーリン ドルチェ〉

日本各地で、個人で営む専門店が活気づいている。地産の食材がそのままアイスの個性になる。作り手の背景も、アイスの数ほど多様。なぜ、どんなアイスを作るのか、それぞれのアイスと人の物語。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Koji Okano / edit: Mutsumi Hidaka

DARLIN' DOLCE(ダーリン ドルチェ)

世田谷区の完熟果実から“東京の旬”を感じる

大手生活用品メーカーの食品事業部で長年にわたり営業職を務めた鎌田健司さん。「直接お客さんに接する仕事を」と脱サラ。ジェラートマシンメーカー主催の研修に通い、2022年に開業した。

メニューを考えるにあたって目を向けたのが、地元・世田谷区で収穫される農産物「せたがやそだち」。その中から無農薬栽培の果物や野菜を用いる。冬から春にはイチゴやキウイ、初夏には夏ミカン、秋には柿やブドウがラインナップに登場。近隣の農家から完熟した状態で届くため、素材の風味が濃厚で、“東京の旬”を楽しめると評判だ。

東京〈DARLIN' DOLCE〉ジェラート
甘味と酸味のバランスの良い《世田谷とちおとめ》(右)と、酸味と香りが清々しい《世田谷夏みかん》。
東京〈DARLIN' DOLCE〉外観