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あんこから炊く!パン職人渾身のあんパン4選

製餡所に頼めば理想のあんこも手に入る時代に、あえて自ら炊くベーカリー。炊き加減、食感、香りなどパンとのバランスを考え調整するからこそ生まれる、パン職人渾身のあんパンの魅力に迫る。

Photo: Yasuhiro Shimoka (Zen), Keiko Nakajima / Text: Koji Okano

ナカヤ(南砂町)

1933年創業の下町の老舗の看板商品で、1日800個を売ることも。北海道十勝産小豆を銅鍋で4時間、まめにかき混ぜて煮込み、まろやかな食感のこしあんに。また沖縄産の塩を効かせ、さっぱりとした後味の餡に仕上げている。

砂町〈ナカヤ〉のあんぱん
あんぱん 216円。

ジュウニブン ベーカリー(三軒茶屋)

「日本のパンの再発見」をテーマに、〈365日〉の杉窪章匡シェフが展開するこの店では、煮てもアクが少なく旨味が逃げない、北海道十勝本別産の特別栽培小豆を使用。グレープシードオイルを加え、小豆の香りを引き出す。

三軒茶屋〈ジュウニブン ベーカリー〉のジュウニブンあんぱん
ジュウニブンあんぱん 227円。

AMAM DACOTAN 表参道店(表参道)

マリトッツォブームを仕掛けた福岡の人気店が、2021年、東京進出。リュスティックに挟むつぶあんは、パン生地の弾力に負けないよう、硬めの食感に炊き上げる。宮崎の高千穂バターを使用した濃厚な練乳バターとの相性がいい。

表参道〈AMAM DACOTAN〉のあんこ練乳バター
あんこ練乳バター 280円。

O to U(横浜市/神奈川県)

意外な素材を組み合わせたパン作りが得意な薄井雅治シェフ。浸水の工程を省き、小豆本来の甘味を引き出した餡には、キイチゴの酸味を加える。カスタードとナッツのクリームも忍ばせ、あんこの味わいにコクもプラス。

横浜市〈O to U〉のあんこフランボワーズ
あんこフランボワーズ 260円。