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「おしると」と「ぜんざい」は地域で違う?椀物であんこを楽しむ"飲むあんこ"「汁粉」を東西で比較

同じ種類でも地域ごとに色があって、店ごとに趣向が凝らされるのもあんこ菓子ならではの魅力。さまざまなあんこ菓子を比較します!江戸後期の風俗史や古典落語にも登場する「汁粉」は、あんこを椀物として楽しむ、甘味の原点ともいえる存在。実は地域により名称や見た目も微妙に異なるのです。改めて、東西の名店で検証!

photo: Kazuharu Igarashi(east), Kunihiro Fukumori(west) / text: Yoko Fujimori(east), Aya Honjo(west)

東:庶民vs.上様の呼び名が浸透する
江戸っ子文化

東の“椀物”でまず特徴的なのが「ぜんざい」。汁気のないぽってりとした餡を、焼き餅や蒸した粟と食す。
汁があるものは総じて「汁粉」で、こしあんの上品な風味を称して「御膳」、つぶあんを「田舎」と呼び分ける。隠し味に塩をかすかに効かせるのが江戸風という説も。

西:つぶあん贔屓の
地域性がくっきりと

関西では、つぶあんの汁ありを「ぜんざい」、こしあんなら「汁粉」と呼ぶ。小豆の名産地・丹波の品種が煮崩れしにくくつぶあん向きなことから(諸説あり)、つぶあん派が優勢な地域性だけに、「汁粉」の影は薄め?
あんこ好きの本能を揺さぶる、関西特有の「亀山」も。