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週末の酒がうまい、BRUTUSの聞くレシピ Vol.3 ウイスキーを片手に「真夜中のコンビーフサンド」

最近、周りに料理上手な友達が増えてきた。どこの料理人から教わったのか、ちょっとしたひと手間で、ゲストを喜ばせたりして、なんだか羨ましい。自慢の一品をサラッと作れるスキルがあれば、週末の酒はもっとおいしくなるはずだ。気負わず簡単に作れる、とっておきのレシピを教えてくれるのは、料理家で〈and recipe〉主宰・山田英季さん。さて、今回のメニューは……。前回の「ベーコンチキンポテトグラタン」も読む。

Photo&Text&Recipe: Hidesue Yamada

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年末年始は暴飲暴食というよりは、和食が多くなりますし、鍋ばかり食べていたという人も多かったのではないでしょうか?僕はまさに鍋を反芻する日々を過ごしておりました。

そんな日々を送りつつも、ふつふつと湧き上がるジャンクな感情。ということで、この感情の炎に薪をくべるべく今回は「ウイスキーを片手に真夜中のコンビーフサンド」を作ります。

ポッドキャストで作り方を聞く

脂も塩気もほどほどが嬉しい

とはいえ、肉の脂がしんどくなるお年頃なので、酸味たっぷりのピクルスを輪切りにし、そのままソース作りに励みます。ボウルにマヨネーズ、粒マスタード、輪切りにしたピクルスを入れて混ぜる。ただそれだけです。

そして、サンドイッチですからパンを選ばねばなりません。コンビーフの塩気には、適度な甘みがあるレーズンパンがおすすめです。誰に頼まれたわけでもないですが、ウイスキーを飲むことになるので、このウイスキーとも相性抜群。

さて本題に戻りつつ、具材を挟むレーズンパンをトーストし、一枚の片側にバターを塗ります。バターやマヨネーズなどの油分を塗ることで、具材の水分をパンが吸いにくくなります。もう一枚には、ピクルスとマヨネーズのソースを塗ります。

コンビーフはエアリーに仕上げる

ピクルスとマヨネーズのソースを塗ったうえに、フォークでふんわりとほぐしたコンビーフをのせ、黒こしょうをふり、バターを塗ったパンを重ねます。

あっという間に完成です。

では、いただきます。サクッというパンの食感の後にコンビーフの脂が口の中で溶けていき、時折感じるレーズンの甘みが最高です。

アイデア次第で新しいレシピも

余談ですが、今回の収録中に思いついた、ピクルスの代わりに紅しょうがを使うレシピも試してみました。僕は紅しょうがの方が好きもしれない。ぜひ、両方試してみてください。

それではまた。

材料 ひとり分
・コンビーフ…………20g
・黒こしょう…………少々
・マヨネーズ…………大さじ1
・粒マスタード………小さじ1
・ピクルス……………10g
・バター………………3g
・レーズンパン………2枚
*食パン、ロールパン、千切りパンなど

作り方
1.ピクルスを輪切りにする。
2.小さめのボウルにマヨネーズ、粒マスタード、輪切りにしたピクルスを入れて混ぜる。
3.レーズンパンをトーストして、一枚だけバターを塗る。
4.もう一枚のレーズンパンに2.を塗って、ほぐしたコンビーフをのせ、黒こしょうをふり、バターを塗ったレーズンパンを重ねる。

真夜中のコンビーフサンド

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