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佐藤貴子の自分史上最多ごはん:〈梅華〉の「三鮮麺」

自分史上最多ごはん。それは文字通り、これまでの人生で、最もたくさん食した料理のこと。食通が繰り返し食べずにはいられない偏愛メニューとは?前回の「〈おくとね〉の「舞茸天そば」」も読む。

text: Haruka Koishihara

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佐藤貴子さんの自分史上最多ごはん

澄んだスープ×こってりギンギンの餡との融合に没入して約20年

老舗なのに気軽に行ける懐の深さが素晴らしい〈梅華〉は“自由が丘の顔”的存在です。中国料理指南をしてくれた恩人に薦められて「三鮮麺」を食べたのは、確か2003年。以来、馬鹿の一つ覚えのように食べ続けました。

黄金色のクリアなスープをすする→片栗粉強めのあんをまとった具をつまむ→ストレート麺を引っ張り出してすすると、あんとスープが混じり合い、コクと香りの強い醤油スープといった雰囲気に。が、一口目のすっきりスープを味わいたくて、次もまた「三鮮麺」を注文。このループから抜け出せず、200回は食べています。

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