Drink

“パン飲み”という新しい提案。首都圏の11軒 〜前編〜

パンは主食としてのみ楽しむにあらず。“ツマミとしてのパン”が定番化した昨今、ワインだけでなく日本酒やビールとのペアリングを提案する店も登場中。

Photo: Chihiro Oshima / Text: Mutsumi Hidaka / Edit: Mimi Odahara

チェスト船堀(船堀)

シングルオリジンなパンと自然派ワイン。

・ベーカリー&ワインショップの一角で角打ち。
・小麦はブレンドせず単一の産地品種で仕込む。
・パンはバゲット、カンパーニュなど食事系。
・店主・西野文也さんは〈パーラー江古田〉と〈フジマル醸造所〉を経て2019年開業。
・店主の西野さんはソムリエ資格あり。

パン盛り合わせ
パン盛り合わせ小¥330、オリーブオイル¥110、ヴァン・ド・フランス・ブラン・ブリュタルグラス¥1,034。

Cise(根津)

ワインが際立つもっちりパンと北海道食材。

・オーナーシェフの宮武郁弥さんは新富町〈Coulis〉で研鑽を積み、パン作りを習得。
・高加水パンは手ごね仕込み。国産小麦と、レーズン、ワインの搾りかすの酵母を使用。
・店内の一角でパンの販売もしている。
・北海道の同級生の漁師から届く魚介も自慢。

チセのパン3種盛り合わせ
パン3種盛り合わせ¥660、秋鮭“秋味”紫蘇のジェノベーゼ¥2,640、オレンジワイン¥1,210(グラス)。

JETBAKER(茅場町)

もちもちパン×スーパードライ=口福。

・人気イタリアン〈ターブルドット〉の2号店。
・シェフ日暮勝秋さんのパン好きが高じて開店。
・試行錯誤の末、辿り着いた国産小麦の高加水パンは、しっとり&もっちり食感。
・合わせるのは、アサヒスーパードライ。注ぎ方で味わいが違う5種を飲み比べたい。

ジェットベーカーのパン盛り合わせ
パン盛り合わせ¥660〜。スーパードライJET注ぎ¥770。

Blanc(虎ノ門)

シェフとパン職人が協働するパンビストロ。

・パリの名ビストロ〈Le Verre Volé〉で修業したシェフ大谷陽平さんが腕を振るう。
・素材の力を引き出したフレンチに合わせるパンを作るのは、ブーランジェの和田尚悟さん。
・そのスペシャリテはカンパーニュの「瓦」。
・自然派ワインがパンと料理を一つにまとめる。

ブランの仔羊のロティとキャベツのファルス
仔羊のロティとキャベツのファルス2人前¥4,180。パン3種¥330。料理は日替わりでアラカルト。

モアザンベーカリー&タパスラウンジ(西新宿五丁目)

バーカウンターでカクテル×パンも。

・ホテル〈ザ ノット 東京〉に2018年オープン。
・吉祥寺〈Boulangerie Bistro EPEE〉姉妹店。
・国産小麦を使ったパンは40〜50種。
・ベーカリーとダイニングが連結。パンのイートイン&ラウンジでのサンドイッチ注文可。
・あんバターパン×ハイボールに目からウロコ。

モアザンベーカリー& タパスラウンジ
ピンチョス各¥270、ホームメイドカクテルのエルダーフラワー¥850。昼はビュッフェもある。