松任谷正隆がセレクト
華興(東京)の海老たっぷり円満餃子
エビが丸ごと1尾入り。冷凍庫に欠かせない松任谷家の定番
出会いは、2007年の『BRUTUS』お取り寄せ特集。“お取り寄せ四天王”の一人として審査会に臨んだ時に知ったのが、この餃子だ。
「以来、我が家の冷凍庫に常備され、購入した数は200箱を超えます」と松任谷正隆さん。餡は豚肉や白菜をベースに、エビが丸ごと1尾入り。小麦粉と塩のみで作ったもちもちの皮で帽子形に包んである。
最後に、上質なゴマ油を回しかけて焼き色をつけるのが松任谷流。「蜷川幸雄さんの最後の音楽劇を担当した時、餃子が好きだと聞いて“日本一の餃子です”と贈ったら大好評でした」。この一皿にはエビも思い出も詰まっている。
阿久津主税がセレクト
小倉鉄なべ(福岡)の水なし冷凍餃子
一口サイズの鉄なべ餃子は、北九州・小倉のソウルフード
町中華で餃子とビールをよく注文するという阿久津主税さんが、福岡県北九州市の小倉を訪れた時にハマったのが、〈小倉鉄なべ〉の餃子。「鉄なべで提供される餃子は、小ぶりでアツアツ。いくらでも食べられるんです」。
それ以来、お取り寄せするように。国産素材だけで丁寧に仕込んだ餡は、ニンニク少なめで、ラードを使っていないため、クセがなくあっさり。厚みのある皮で手包みし、急速冷凍。フライパンで焼くだけで、鉄なべで焼き上げたような表面カリカリ、中ジューシーな餃子が完成する。「赤ユズコショウで味変させながら食べると、ビールが止まらなくなります」
若山曜子がセレクト
中国家庭料理 山東(神奈川)の水餃子
もちもちの皮とジューシーな餡がやみつきになると評判!
横浜中華街に2店舗を構える〈山東〉は、中国・山東省出身の李家蘭子さんが1985年にオープンした中国家庭料理の店。鹿児島産もち豚を厚めの皮で包んだ水餃子が絶品で、たっぷりのニラとショウガが味の決め手だ。
「ムチッとした皮は家でゆでても破れることがなく、良い食感を保ってくれます。餡もお肉がしっかり入っていて食べ応えがある。昔、母の中国人の友人が作ってくれた水餃子に似ていて、冷凍庫にあると安心します」。以前、横浜に勤務していたご主人がよくお土産に買ってきてくれたそうで、「ココナッツダレのほかポン酢で味わうのも気に入っています」という。