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コンポタ、スパイス、グラタン風味etc.目と舌で楽しむ、変わり種焼き餃子のお店4選

形、色、具材。創意工夫によって、想像もし得ない姿になった個性豊かな焼き餃子たち。それでいてしっかりとおいしいのは、作り手の深い愛ゆえ。餃子には、無限の可能性がある。丁寧に焼き上げられた、変わり種の4皿を紹介。

photo: Kazufumi Shimoyashiki,Koh Akazawa,Shinsaku Yasujima / text: Koji Okano

源来酒家(神保町)

店主の夜食から着想を得た、グラタン風味の翡翠餃子

〈ホテルニューオータニ大阪 大観苑〉での修業経験もあるオーナー傅登華さん。その経歴から、王道餃子が得意かと思いきや、彼の作る翡翠餃子(中央)は独特。

「僕はグラタンが大好き。好きすぎて、寝る前にも食べちゃうくらい」と言うだけあって、ホウレン草とクロレラを練り込んだ緑色の皮には、豚肉と白菜ベースの餡に、エビとチーズ、キムチが閉じ込められ、洋風な味わい。野菜たっぷり焼き餃子(右)とシソ入り餃子(左)はニンニクなし。野菜の甘味が滲む。

源来酒家(神保町)手作り焼餃子三種類盛り合わせ
焼き餃子1人前6個 900円。(寸)9.5cm、(皮)厚、(ヒダ)9〜10、(具)普。

餃子荘ムロ(高田馬場)

シンプルな餡だから映える、エダムチーズの塩味とコク

1954(昭和29)年の創業以来、不変のレシピで作る餃子は、餡の半分が野菜。豚の脂と淡泊な白菜の甘味を生かしたシンプルな味つけだ。そこに塩味の力強さに惚れて選んだエダムチーズを入れて焼き上げるのがチーズ餃子。「辛子入り酢醤油につけて味が完成する餃子で、具全体がいいアクセントになるんです」と店主の岩室捷士さん。

セロリや長ネギの旨味もあふれ、複雑味あるコクを醸す。唐辛子、ニンニク、カレーのほか、スパイシーな台湾ソーセージ入りの餃子もあり。

餃子荘ムロ(高田馬場)チーズ餃子
焼き餃子1人前7個 750円。(寸)7cm、(皮)普、(ヒダ)7、(具)普。

手延べ餃子BAR WingVillage(中野)

コンポタを餡にしてしまう、打ち粉なしの小麦香る皮

「作るのがめんどい餃子です」。店主の加藤達也さんは笑いながら言う。生地は前日から仕込むが、大変なのが打ち粉なしの手延べ作業。手や麺棒に生地がくっついてなかなか延びないからだ。しかしこの手間で、皮が小麦の良い風味を醸す。

コーンポタージュやトマトソースなど特殊な餡を使えるのは、皮に自信があるからこそ。コンポタ餃子には焦がしバター醤油が付き、これが焦げた小麦の風味と合わされば、焼きトウモロコシに味変する。パイのようなサクサク食感も魅力。

手延べ餃子BAR WingVillage(中野)コンポタ餃子
焼き餃子1人前4個 750円。(寸)9.5cm、(皮)厚、(ヒダ)10、(具)普。

餃子 SUNSU(代田橋)

大葉が芳しさを放つサバの餡。全粒粉の皮にスパイス香る

雑居ビル3階のレゲエが流れる店内。ニコニコ接客する店主・鈴木則行さんの餃子作りは実直だ。「安心できる味を届けたい」と、全粒粉の皮、餡はもちろん、4種のタレ、ラー油も手作り。豚肉も手で刻み、サバと大葉のスパイス餃子は、食感が残るように身をつぶして餡に練り込む。

大葉と10種のスパイスの香りが鼻を抜ければ恍惚の時。全粒粉の皮も香ばしい。シークワーサータレをつけると、爽やかな味わいに。サンマや栗の餃子など、新作餃子も期間限定で登場する。

餃子 SUNSU(代田橋)サバと大葉のスパイス餃子
焼き餃子1人前4個 580円。(寸)11cm、(皮)厚、(ヒダ)8〜10、(具)普。