中国菜 華丘房(泉岳寺)
南方のスパイス使いで個性を彩る住宅街の新星
ある日の前菜。フレッシュグリーンペッパーで和えた砂肝にクミンシードが香る山クラゲの炒め、バイマックルーのオイルで爽やかに仕上げる腸詰めなど。東南アジアのスパイスの効果か、思いがけないアレンジで一口ごとにワクワクさせられる。
メインディッシュの黒酢の酢豚も目からウロコ。外側の衣はパリッとしながら、中はふわとろの食感。ソースの調味料は最低限の種類にとどめ、レモン果汁でフルーティな酸味をプラス。数種の野菜を、調理法を変えて添える工夫も功を奏している。
オーナーシェフは、脇屋友詞氏率いる〈Wakiya〉グループで料理長を務めた丸山輝雄さん。ヌーベルシノワをベースに他店での修業経験も生かし、独自のスタイルを開拓した。前菜のスパイス使いはパートナー渋川迪子さんの得意とするところ。的確なアドバイスに磨き抜いた腕で応え、そうして生まれる好循環が無二の個性に。住宅街をざわつかせる最強のタッグ見参!
![グルマン温故知新:〈中国菜 華丘房〉オーナーシェフの丸山輝雄さん](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2023/02/assetterEX-75206-1600x1600.jpg)
![グルマン温故知新:〈中国菜 華丘房〉店内](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2023/02/assetterEX-75211-1600x1600.jpg)