Drink

「ハードリカー大図鑑」ジン編。自然の素材から魅力を引き出す北欧流

世界中を席捲しているクラフトジンブーム。今やジュニパーベリーに付け加えるボタニカルは何でもあり状態で、中には動物や昆虫を加えたものも!大小さまざま、数ある蒸留所の中から、ここではドイツ、スカンジナビア、スコットランドの3エリアに絞り、各3本ずつをセレクト。いずれ劣らぬ個性派揃いとなりました。

Illustration: Shinji Abe(karera) / Photo: Shin-ichi Yokoyama / Text: Akio Mitomi, Chise Nisinoiri, Ryota Mukai / Edit: Kaz Yuzawa

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ジークフリート・ラインラント・ドライジン
(ラインラント蒸留所)

ドイツの伝説的英雄に由来する、
物語があるジン。

中世ドイツの叙事詩『ニーベルンゲンの歌』に登場する英雄ジークフリートの名を冠したドライジン。物語のキーになる菩提樹の花など18種類のボタニカルを使用。

ジン〈ジークフリート・ラインラント・ドライジン〉
ジークフリート・ラインラント・ドライジン | 41度、500ml。

フェルディナンズ・ザール・ドライジン
(アバディス蒸留所)

蒸留後に白ワインをプラスした、贅沢な一本。
ここまでやるか!

3種の麦から造る原酒に手摘みした32種のボタニカルを加えて蒸留。その後、高級白ワインのシュペトレーゼを添加した珍しいジン。甘味があり、後味すっきり。

ジン〈フェルディナンズ・ザール・ドライジン〉
フェルディナンズ・ザール・ドライジン | 44度、500ml。

モンキー47
(ブラックフォレスト蒸留所)

誰であろうとこの酒を飲まずして
クラフトジンは語れない。

2011年の発売後、話題になり世界的なクラフトジンブームの火つけ役になった一本。47種ものボタニカルを使用。複雑な香りを損なわないよう濾過をしていない。

ジン〈モンキー47〉
モンキー47 | 47度、500ml。

アークティック ブルージン
(アークティック ブルー ビバレッジ)

フィンランドジンは、スカッと辛口。
森林の香りも漂う。

2020年に販売を開始したフィンランドのニューフェイス。ブルーベリーの一種であるビルベリーや針葉樹のトウヒの葉など、森林の香りが漂う辛口の一本。

ジン〈アークティック ブルージン〉
アークティック ブルージン | 46.2度、500ml。

Gジン クラシック
(スコンスカ蒸留所)

無農薬栽培の原料だけを使用した、
オーガニックな一本。

ジュニパーベリーとカルダモン、コショウなど5種類のボタニカルに絞って造られたスウェーデン産ジン。ボルドー樽で45日間熟成され、口当たりまろやかに仕上がる。

ジン〈Gジン クラシック〉
Gジン クラシック | 46.2度、500ml。

バレクステン ボタニカル ジン
(オス・クラフト蒸留所)

ノルウェーの森をイメージした
ジャガイモ酒ベースのジン。

蒸留家スティグ・バレクステンが深く暗い森の精霊をインスピレーション源としたジン。ジャガイモから造るベースリカーに、使用するボタニカルは20種類以上。

ジン〈バレクステン ボタニカル ジン〉
レクステン ボタニカル ジン | 46度、500ml。

ザ・ボタニスト
(ブルックラディ蒸留所)

植物学者の名を持つ、
スコッチの聖地が生んだジン。

革新的なシングルモルトで人気を集める蒸留所によるアイラ島初のドライジン。9種のコアボタニカルに加え島内で手摘みされた22種類の野生のボタニカルを使用。

ジン〈ザ・ボタニスト〉
ザ・ボタニスト | 46度、700ml。

ロックローズ
(ダネット・ベイ蒸留所)

スコットランド最北端で
オーガニックに造られる。

2014年開業、地元で自生する18種のボタニカルを使用し完成したジンは、エコな詰め替え用レフィルも用意。季節の植物を加えたバージョンも四季ごとに出荷。

ジン〈ロックローズ〉
ロックローズ | 41.5度、700ml。

アイル・オブ・ハリス
(アイル・オブ・ハリス蒸留所)

北海を望む島のジンは、
キーボタニカルで海の記憶を呼び覚ます。

ハリスツイードの産地に2015年設立された蒸留所作。全9種のボタニカルのキーとなるのは沿岸で採れるミネラルたっぷりのシュガーケルプ(樺太昆布)だ。

ジン〈アイル・オブ・ハリス〉
アイル・オブ・ハリス | 45度、700ml。

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