動物の不思議な生態と
進化について考える
上野動物園でシャンシャン以来、4年ぶりにジャイアントパンダの赤ちゃんが誕生。オスがシャオシャオ、メスがレイレイと名づけられた。パンダの繁殖は難しく、クマ科の中でも生態や進化は特徴的。知れば、双子に会う日が待ち遠しくなる。(パンク町田・作家、動物研究家)
『見つけるぞ、動物の体の秘密』
遠藤秀紀/著
7本目の指がパンダにあることを発見した動物解剖学者の遠藤秀紀さんによる当書。パンダをはじめとする動物の生態や進化の謎が、子供にもわかりやすく読めます。入門的な本ですが、この一冊で場合によっては30〜50本もの論文に相当するほどの内容の濃さ。
『頭骨大図鑑』
吉田賢治/著
『頭骨大図鑑』は、動物の頭蓋だけを大判の一冊に凝縮した本です。これだけの量の頭蓋をさまざまな角度から一度に眺めるのは博物館でもなかなか難しくて貴重。頭骨や歯の形というのは動物学の基礎ともいえる重要なもの。トラとライオンの頭骨なども、並べて比べることでその生態の違いに気づくことができます。
『化石の分子生物学 生命進化の謎を解く』
更科功/著
化石から分子を取り出し、ネアンデルタール人や古代生物の進化の謎を解く『化石の分子生物学 生命進化の謎を解く』。化石が発見されれば、骨格、筋肉量、動き、生態など、絶滅生物についても多くのことがわかる。こうして進化論を知ってから動物を見るのも面白いですよ。