〈FarmMart&Friends〉(南新宿)
逸品が集まる食品店の手作りドーナツ
農薬不使用の野菜や無添加の調味料などが揃うグローサリーの奥には厨房が。2種類のドーナツは、昼頃に出来たてが並ぶ。生地は徳島県にある姉妹店〈かまパン&ストア〉の人気食パンのものを使用。ほんのりとミルクの甘味がする「超やわドーナツ」には、ここで手作りするジャムやクリームが詰められ、4種ほどのバリエーションに。「おにぎりのように食べられるものを」と作られた雑穀ドーナツは、玄麦など日本の雑穀10種以上が練り込まれ仕上げに塩を振りかけた一品。ナチュラルワインやクラフトビールにも合わせたい。
〈Pretty Good Coffee&Donut〉(浅草橋)
サクッ、ほろっ、な揚げたてをカスタム
名物は揚げたてドーナツ。生地は水分をしっかりと含み、油をあまり吸わないように揚げているためサクサク、ほろほろとした食感が特徴。オールドファッションはそのままでもいいが、様々なカスタマイズが楽しい。中でも、牛脂で揚げたフライドポテト、ベーコンエッグをのせた甘じょっぱいプレートが新鮮。一方、店頭に並ぶフレーバードーナツはブリオッシュ生地もあり、中身の素材に注目したい。昆布だしで炊いた黒あん、ビーツパウダーを使ったグレーズなど、ひとひねりされ、甘いだけじゃない具を組み合わせている。
〈Universal Bakes Nicome〉(下北沢)
ヴィーガンもそうじゃない人も満足の味
このベーカリーの店頭にはドーナツが並べられ、バゲットやクロワッサンを差し置いて、毎日売り切れるという。全粒粉ドーナツやオールドファッションなどの揚げドーナツのほかに、米粉を使ったグルテンフリーの焼きドーナツも。100%ヴィーガンだから、バター、牛乳、卵は不使用。それを感じさせないコクの深さはナッツや豆乳などの植物性素材で生み出されている。小麦は、北海道の〈前田農産〉から仕入れる癖のないはるきらりと香り豊かなシロガネコムギをブレンド。素材の組み合わせの妙が、味に奥行きを与えている。