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こだわりは新鮮さ。大山の恵みを練り込んだジェラート。鳥取〈GELLATERIA pa cherry b.〉

日本各地で、個人で営む専門店が活気づいている。地産の食材がそのままアイスの個性になる。作り手の背景も、アイスの数ほど多様。なぜ、どんなアイスを作るのか、それぞれのアイスと人の物語。

初出:BRUTUS No.1009「本当においしいアイスクリーム」(2024年6月3日発売)

photo: Nobuaki Murakami / text: Hiromi Kuratune / edit: Mutsumi Hidaka

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GELLATERIA pa cherry b.

中国地方最高峰・大山の恵みを練り込む

田畑が広がる里山で平日でも多くの人で賑わう人気店。店主の益村千代さんはラジオアナウンサーからジェラート職人に転身。イタリアでの修業や世界大会入賞を経て嫁ぎ先のこの地で2018年に開業した。

こだわっているのは新鮮さ。大山山麓の豊かな水と土で育った旬の青果を日替わりで、毎朝10種仕込む。例えば、目の前のハウスで収穫したばかりのイチゴ、近所の大葉、甘夏などの柑橘類、トウモロコシ、空豆、ミョウガ、柿など。酸味や苦味も程よいアクセントとして生かし、みずみずしく濃厚な素材感を楽しめる。

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