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地場の農産品に鎌倉の名店の味を重ねたフレーバー。神奈川〈GELATERIA SANTi〉

日本各地で、個人で営む専門店が活気づいている。地産の食材がそのままアイスの個性になる。作り手の背景も、アイスの数ほど多様。なぜ、どんなアイスを作るのか、それぞれのアイスと人の物語。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Koji Okano / edit: Mutsumi Hidaka

GELATERIA SANTi

地場の農産品に鎌倉の名店の味を重ねたフレーバー

湘南産蜂蜜使用の《季節のミルク》に、三浦半島の朝採れイチゴを用いた《いちごのソルベ》。鎌倉の個人店の良質なチーズやスパイス、コーヒーもジェラートに変えるなど、地域との繋がりが深い。オーナーの松本愛子さん、純さん夫妻の前職は公認会計士。世界を旅した際に感銘を受けたのがローマのジェラートだった。

「作り方を知りたくて、旅の最中に現地でジェラートの学校に通いました」。帰国後、2018年にこの店を開業。現在は大磯と伊豆にも系列店を構え、その土地土地の食材を生かしたジェラートを提供している。