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イタリアの伝統的な製法で、地元の味を伝える。山形〈コザブ ジェラート〉

日本各地で、個人で営む専門店が活気づいている。地産の食材がそのままアイスの個性になる。作り手の背景も、アイスの数ほど多様。なぜ、どんなアイスを作るのか、それぞれのアイスと人の物語。

photo: Kohei Shikama / text: Hiroyo Yajima / edit: Mutsumi Hidaka

COZAB GELATO(コザブ ジェラート)

イタリアの伝統的な製法を踏襲し、山形の味を伝える

イタリアで高い評価を得る有名店〈Chiccheria〉で修業した石田大さん。伝統的な技法で作るジェラートは、空気を含ませないため、ずっしり重く、素材の味がはっきりと出る。フレーバーは常時6種。鮮度を重視し、毎朝、その日提供する分だけ製造する。

同じフレーバーでも季節や天候に合わせて、糖度や脂肪分を調整。時には乳製品を使用せず、ソルベで提供することも。人気は飯豊町(いいでまち)産の放牧酪農牛乳を使った《季節のミルク》で、とろりとした質感が秀逸。夏に向けてスモモやメロン、枝豆《だだちゃ豆》などが登場する。