学生時代からそばにいる、アートのガイド役
出会いは2007年。ロンドンでファインアートを専攻していた学生時代のことです。繰り返しページをめくっては、知識を吸収していましたね。現代アートの文脈がわかりやすく解説されているので、当時の私にとっては教科書のような存在でもあったんです。
心に刺さった箇所は付箋を貼る、端を折る、線を引く。あらゆる方法でチェックを入れています。アーティストとしてどれだけの影響を受けているかは、正直、わかりません。作品はよく目にしてたけど、背景を咀嚼できていなかったものたち、例えば、コラージュ作家のバーバラ・クルーガーやセルフポートレートを記録し続けるシンディ・シャーマンについての理解を深めたのは、この本のおかげ。点と点がつながりました。
あまりに読み込みすぎて、表紙も誌面もクタクタになってきたので新しく購入。2冊目を手にした時期は定かじゃないけれど、初代を買ってから間もなかったはず。きれいな状態で書棚に並べておきたくてスリップも残しています。同タイトルを複数所有するのは、これだけ。これからも案内役としてそばにいてくれると思います。