山のおかげで辿り着いた、新たな読書の世界
『山のABC』は山登りへ連れていってくれた友人が贈ってくれた本です。AからZの順で山にまつわるエッセイや写真、絵などが掲載された辞典のようでもあり、雑誌のようでもあり。哲学者で作家の串田孫一さんらの編集です。
自分だけでは辿り着くことのできなかった新たな読書の世界の扉を開いてくれました。「山」を懸け橋に美しく楽しい詩や絵が集まることに感動したし、串田さんのほかの著書にもつながりそれが私の教科書になってもいます。
登ったことのある山が出てきたら自分の感じたことと照らし合わせたり、次の山へのヒントをもらったり。デザインや構成も枠にとらわれない自由さがあり嫉妬さえします。街での時間も豊かにしてくれるこの本とはずっと付き合っていきたいです。