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〈パドラーズコーヒー〉松島大介の「私の食堂、私の一皿」。〈VOCAL〉のチキン生姜焼

洋食には「おいしい」や「好き」だけではない思い出や物語があります。あの人は、どんなメニューが好きなんだろう。洋食を愛する〈パドラーズコーヒー〉の松島大介さんにお気に入りの食堂と一皿を綴ってもらいました。特別な一皿をどうぞ。

photo: Kazuharu Igarashi / text: Yoko Fujimori

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東京・幡ヶ谷〈VOCAL〉のチキン生姜焼

談話・松島大介

お店に行くのはいつも〈パドラーズ〉の昼休憩の時。ランチは混むのでオープンと同時に入ります。ハンバーグやポーク生姜焼も一通り食べたけど、行き着いたのがチキン生姜焼。肉増しにしてコンソメスープも付ける。今はほぼこれ一択。

ふわっふわの鶏肉に生姜が効いたソースがかかっていて、僕はさらに追い胡椒する派。自家製人参ドレッシングもおいしいですよ。コンソメスープはタマネギがたっぷりでじんわり甘くて、味の凝縮感が大好き。誰かと一緒の時は必ず薦めますね。

僕がこの店を好きなのは、すべての仕事が丁寧だから。注文が入ってから肉を切り分けたり、チキンはフライパンで焼き目をつけてオーブンに入れるとか、水を注ぐタイミングも完璧。接客と味、気持ちいい空気感。三拍子揃った店ってなかなかないですよ。(談)

幡ヶ谷〈VOCAL〉のチキン生姜焼
白飯が進む景色!900円(写真は肉増し、サラダ増し各+220円)、コンソメスープ330円。

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