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世界の絶景ホテル:モルディブ/アメリカ/ケニア/タイ

広い世界には、あっと驚くロケーションに佇むホテルが数多くある。断崖絶壁から砂漠に海中、果ては北極まで、人類の飽くなき好奇心を満たすランドスケープホテル。宿泊以上のプライスレスで圧倒的な体験を。

Text: Miyuki Kido, Mika Yoshida & David G. Imber, Ayana Kobayashi / Edit: Ai Sakamoto / Coordination: Minori Aida(JUNGLE BUBBLES)

〈モルディブ〉
客室に居ながらにして、海中散歩する。

一見すると、水族館のようにも見えるこちらは、世界初の海中レジデンスを標榜する〈ザ・ムラカ〉。これまた世界で初めて海中レストランを手がけた〈コンラッド・モルディブ・ランガリ・アイランド〉のスイートルームである。

島から200m続く桟橋の先に立つ建物は、海上にインド洋を一望する上層階、水深5mに下層階のある2階建て。水族館や水中建造物を多く手がけてきたニュージーランドの企業がテクノロジーを、NYを拠点に活躍するユージ・ヤマザキがインテリアデザインを担当した。

海中にあるベッドルームやバスルームでは、悠々と泳ぐ魚たちを間近に見ながら、眠ったり、シャワーを浴びることも。目覚めた時の驚きは想像に難くない。

モルディブにある海中レストラン
©Conrad Maldives Rangali Island | Justin Nicholas Photography

〈アメリカ〉
アラスカの名峰、デナリ山に抱かれる。

〈シェルドン・シャレー〉のロケーションは、標高1,830m。ゲストの送迎にはオーナー、シェルドン家のヘリコプターが出動する。

デナリ国立公園の中に位置し、北米最高峰を誇るデナリ山の山頂までは16㎞というだけに、寝室からアラスカ山脈がドーン!冬には巨大なオーロラが頭上にドーン!夏には白夜が、真冬には30mもの積雪が覆う銀世界がぐるり360度広がっていく。

ここでは、シャレーにこもるもよし、専属シェフが作るランチ持参の氷河ピクニック、またはクレバス探検、高所からロープで降りるスポーツ「ラペリング」に挑むもよし。シャレーに戻り、暖かく快適な空間から、激しく展開する雪嵐を窓越しに眺めるひとときは格別だ。

アラスカのデナリ国立公園にあるシャレー
©Chris Burkard

〈ケニア〉
沈みゆくサバンナの夕日を全身で感じる。

象やシマウマ、キリンなど、多くの野生動物が暮らすライキピア高原。その中心にあるエコツーリズムホテル〈セゲラ・リトリート〉が持つ、サバンナの中の離れがこちら。

5ツ星リゾートを営む〈ナイ・パラド〉とコラボし、鳥の巣をイメージしてデザインしたヴィラだ。木材のみを用いて建てられたヴィラは2階が寝室、上はルーフトップ。電気は太陽光発電で浴室もあるが、生活用水は浄水処理した雨水を利用し、入浴後の排水はリサイクルし庭や畑に、と環境への意識が高い。

夕食は屋上で供され、360度のパノラマでサンセットディナーを満喫。朝は鳥のさえずりで目を覚まし、近くの川へ水飲みに向かう、さまざまな動物を見られるのも醍醐味だ。

サバンナのライキピア高原にあるヴィア
©Jimmy Nelson

〈タイ〉
象がすむジャングルに迷い込んでみる。

タイ、ミャンマー、ラオスの3国が国境を接するゴールデン・トライアングル。昨年の暮れ、その片隅に突如、透明な球体テント〈ジャングル・バブル〉が現れた。

ここは高級リゾート〈アナンタラ・ゴールデン・トライアングル・エレファントキャンプ&リゾート〉が敷地内で運営するエレファントキャンプ。保護された20頭以上の象と、50人ほどの象使いの家族が暮らすエリアで、〈ジャングル・バブル〉に宿泊すれば、シースルーの壁越しに象の暮らしを観察することができる。

冷暖房を完備した直径4.5mのテントには、キングサイズのベッドとリビング空間を内包。一方、トイレやシャワーはしっかりとグリーンの生地に覆われているので、ご安心を。

ジャングルにあるエレファントキャンプ
©Anantara Golden Triangle Elephant Camp & Resort