ホテル・ホッピングの進化系⁉ヒマラヤ山麓のヴィラを渡り泊まる

ヒマラヤ山脈の西端に位置するインドのラダックで、数日間かけてヴィラを泊まり歩きながら、ローカルな文化に触れられる旅がある。滞在中のアクティビティもカスタマイズしてくれる、ハイレベルなヴィラ・ホッピングだ!

初出:BRUTUS No.806『わざわざいきたくなるホテル。』(2015年8月1日発売)

photo: Shuntaro Yamada / illustration: Shinji Abe (karera) / text: Ikuko Hyodo

チベット仏教徒が多数を占め、現在ではチベット自治区よりもチベットらしい地として知られる、インド最北端ジャンムー・カシミール州のラダック地方。旅の上級者が目指す自然環境の過酷なこの地で、至れり尽くせりの滞在を楽しむことができるという。

シャクティ・ラダックは、点在するビレッジハウスと呼ばれるヴィラを泊まり歩く、ホテル・ホッピングの進化系ともいえる滞在スタイル。ラダックの中心都市レーの空港から最短だと車で20分、一番遠いところで1時間ほどのエリアに7つのヴィラが点在。もともとあった邸宅などをリノベーションしているので、すべて雰囲気が異なるのも泊まる楽しみの一つだ。

プランの立て方としては、日程を決めて行きたい場所ややりたいことをまずリクエスト。そうすると、宿泊するヴィラとともに日々の大まかな予定を組んでくれる。観光はもちろん、トレッキングやラフティング、ヨガ、料理教室、仏教講座などアクティビティは自由にカスタマイズでき、現地で変更可能。

また旅の間は、ガイドとドライバーが専属でついてくれるほか、各ヴィラでシェフと複数のスタッフが、プライベートな空間を演出してくれる。ここで紹介するのは、旅の一例。

ハイカーの聖地で日々アクティブに冒険を楽しみながら、ヴィラではラグジュアリーな時間を満喫できる、いいとこ取りの旅といえるだろう。

阿部伸二 イラスト
インド/ジャンムー・カシミール近辺の地図

1st Villa:Nimmoo(ニムー)

レーから西へ約36kmのところにあるニムーの標高は、3,190m。ザンスカールとインダス川の合流地点に位置する比較的大きな村だ。

車を降りて麦畑の中を歩いていくと現れるのが、3階建ての邸宅を改装したヴィラ。ヨーロッパの女性デザイナーが手がけた内装は、ナチュラルで落ち着いたトーン。3階の屋上テラスからは、山々の絶景が。

ヒマラヤの雄大な景色がお出迎え(day1)

観光後は川辺のガゼボで優雅なひととき(day2)

マウンテンバイクで周辺の村を訪問(day3)

2nd Villa:Eego(イーゴ)

イーゴは、「9つの湾曲部を持つ渓谷」という意味を持つ。山深いところに位置する村で、標高は今回訪れた3つのヴィラのなかでも最も高い3,900m。

3階建ての歴史ある石造りの邸宅を改装したヴィラで、3つのベッドルームとダイニングルーム、リビング、オープンテラスなどがある。周辺の散策やトレッキングもおすすめ。

有名な寺を見学して、バイクで次のヴィラへ(day4)

天空の湖・パンゴン湖へ日帰りドライブ(day5)

3rd Villa:Shey(シェイ)

レーの南東約15kmに位置するシェイは、レーに都が移る以前に繁栄したラダックの古都。標高は3,505m。

100年以上の歴史を持つヴィラは、ラダックの伝統的な邸宅を改装しており、屋上のテラスからは王宮やティクセ・ゴンパなどを望むことができる。チベット仏教の寺院を彷彿とさせる客室には、高僧が宿泊することもあるそう。

川下りをしながら3つ目のヴィラへ(day6)

シェフ直伝のチベット料理教室(day7)