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巣鴨〈シリンゴル〉で味わうモンゴル料理。WORLD GOURMET GUIDE Vol.10

世界中の料理店がギュッと集まる町、東京。1ヵ国1店舗、計30ヵ国を巡る食の旅へとご案内。その国のことをより深く知るための音楽・映画・本も、各分野のプロがセレクトしました。次の週末は、思い立ったらすぐ行ける外国へ。

photo: Yoichiro Kikuchi / text (restaurant): Koji Okano / text (culture): Ryota Mukai

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モンゴルについて

ユーラシア大陸中央の内陸に位置し国土の約80%を草原が占める。首都はウランバートル、人口約336万人。今でも国民の約2割は定住をしない遊牧民で、牧畜が盛んなために羊肉や羊乳が主なタンパク源。昔から「野菜は羊の食べ物」と菜食の習慣はなかったが、近年はポピュラーに。

シリンゴル(巣鴨)

品書きの主役は、国民食の羊肉料理。一頭買いした羊の正肉や内臓、脳味噌を煮込みや串焼き、ポーズ(蒸しまんじゅう)で提供する。イチオシはモンゴルでポピュラーな調理法、塩ゆで。骨付き肉をナイフで削いで食べると、身と脂の濃厚な風味が堪能できる。羊肉スープのうどん・シャルテホールやおやつの定番・ボルツクなど、主食である小麦の一品も楽しめる。

巣鴨〈シリンゴル〉店内
巣鴨〈シリンゴル〉店内

モンゴルを楽しむ映画

『ターコイズの空の下で』

柳楽優弥主演のロードムービー。ある人を探すために、言葉も価値観も異なる日本人とモンゴル人の2人が共に行動する。「広々した荒野の風景はもちろん、そこを馬や車で駆ける2人の民族衣装も旅情を掻き立ててくれます」(矢田部)

映画『ターコイズの空の下で』フライヤー
©TURQUOISE SKY FILM PARTNERS / IFI PRODUCTION / KTRFILMS

セレクター:矢田部吉彦(前東京国際映画祭作品選定ディレクター)
やたべ・よしひこ/2021年よりフリーランス。不定期で映画上映会を開催。

モンゴル語で言ってみよう

現地の言葉で「ありがとう」:バヤルララー

現地の言葉で「おいしい」:アムッタイ

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