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新宿御苑前〈モンゴモロ〉で味わうインドネシア料理。WORLD GOURMET GUIDE Vol.6

世界中の料理店がギュッと集まる町、東京。1ヵ国1店舗、計30ヵ国を巡る食の旅へとご案内。その国のことをより深く知るための音楽・映画・本も、各分野のプロがセレクトしました。次の週末は、思い立ったらすぐ行ける外国へ。

photo: Kenya Abe / text (restaurant): Kahoko Nishimura / text (culture): Ryota Mukai

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インドネシアについて

首都はジャワ島ジャカルタ首都特別州(2024年にカリマンタン島東部に移転)。人口は約2億7,000万人と多く多民族文化と諸外国の影響が反映され、ジャワ料理、パダン料理など民族ごとに食文化が発展。香辛料の産地としても名高く、ジャワ料理はヒンドゥー教と仏教の影響が色濃い。

モンゴモロ(新宿御苑前)

ケースに並ぶ大皿に山盛りのお惣菜がずらり。ワンプレートにご飯と数種類のおかずを盛り付ける「ワルン」(現地語で「食堂」などの意味)スタイルで、甘辛くスパイシーなジャワ料理が楽しめる。料理を一手に賄うのはジャワ州クラテン出身のレトノさん。決まったメニューはなく料理は日替わり。丁寧に料理を説明してくれる現地スタッフとの会話で旅情も満点。

新宿〈モンゴモロ〉店内
新宿〈モンゴモロ〉店内2

インドネシアを楽しむ映画

『マルリナの明日』

新鋭監督モーリー・スリヤによる西部劇。“ナシゴレン・ウエスタン”とも呼ばれる。悲劇に見舞われた女性が、生首片手に復讐へ。「荒涼とした田舎を馬やバスで移動し続けるさまは旅情に溢れています。期待の女性作家です」(矢田部)

映画『マルリナの明日』
©CINESURYA - KANINGA PICTURES - SHASHA & CO PRODUCTION - ASTRO SHAW ©2017 ALL RIGHTS RESERVED 配給:パンドラ

セレクター:矢田部吉彦(前東京国際映画祭作品選定ディレクター)
やたべ・よしひこ/2021年よりフリーランス。不定期で映画上映会を開催。

インドネシア語で言ってみよう

現地の言葉で「ありがとう」:マトゥール・ヌウン

現地の言葉で「おいしい」:エナッ

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