ガーナについて
首都はアクラ、人口約3,042万人。カカオの産地として有名。近隣の西アフリカ諸国と同じく、ヤムイモやキャッサバで作る餅状の主食とスープの組み合わせが定番だが、米もよく食される。またシトという、削り節入りのガーナ版“食べるラー油”が料理に多用されるのも特徴だ。
カラバッシュ（浜松町）
ガーナやセネガル、マリなどの西アフリカ料理を提供する。シェフのサラーさんはガーナ出身。朝食の定番・ワーチェは黒目豆入りの炊き込みご飯で、添えられたラムシチュー、シトの辛味が食欲を刺激。パーム油やタラの燻製を加えて複雑味を醸したスープ・テェナは、だしの風味が濃厚で、日本人には親近感が湧く。
ワーチェ1,200円。キャッサバ粉を添えて。濃い茶色のソースの塊がシトで、唐辛子や干しエビ、トマトなどで作る。 
骨付き肉を煮込んだテェナは、発酵させたキャッサバをこねて蒸したバンク（左上）とセットで2,500円。 
ヤシの樹液で造るパームワイン1本800円は、爽やかな酸味が印象的。 
シェフのアフリー・サラーさん。
ガーナを楽しむ本
セレクター：幅允孝（選書家）
ガーナの現代美術家、イブラヒム・マハマの作品集。カカオの輸送に使われる麻袋を大胆に利用した展示で知られる。「派手なアフリカンアートとは一味違う、静の作品群に国の歴史が感じられるはずです」（幅）。Kerber Verlag／5,084円。
英語で言ってみよう
現地の言葉で「ありがとう」：サンキュー
現地の言葉で「おいしい」：デリシャス
