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ナチュラルワインのお店ガイド:中野〈松㐂〉ブドウの栽培も本格始動

もっと自由においしいワインと出会いたいなら、信頼できる“注ぎ手”と“売り手”を見つけることが近道です。首都圏を中心に全国の各都市まで、オープン5年ほどのバー、レストラン、酒場、酒販店……53軒と、その店主/オーナーを、おすすめの一本とともにご紹介。

photo: Kenya Abe / text: Kei Sasaki

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山梨県北杜市でブドウ栽培も。ハウスワインを自分たちの手で

東京の有名店から南仏の星付きレストランまでがっつり修業をしたが、実はワインが得意でなかったという藤澤進大郎さん。10年ほど前に出会ったとあるワインが「するする飲める」ことに驚き、後に開く現店の柱に据えた。南仏のテイストを盛り込んだ軽やかなビストロ料理とワインの提案で、今や不動の人気店だ。

松㐂(東京/中野)店主の藤澤進大郎さん

ブドウ栽培にも興味を抱き、5年前から山梨県や北海道の生産者の畑に通い始めた。2022年、山梨県北杜市に自分たちの畑を借り、栽培を本格始動。ゆくゆくは山梨県〈紫藝醸造〉原田純さんらに委託し、オリジナルのハウスワインを造る予定だ。

紫藝醸造 翠翠 白 スズ ブラン 2021
紫藝醸造 翠翠 白 スズ ブラン 2021/〈ドメーヌ・オヤマダ〉小山田幸紀に師事した原田純と林忍が造る。「甲州とデラウェアですが、軽さだけでない味わいがある。初期から畑を手伝わせていただいている、信頼する造り手です」。グラス1,100円。

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