一人でも楽しんでほしい。一日の終わりに穏やかなワインを
怪しげなビルの3階。扉の向こうでは永山静さんが一人、艶っぽい所作でワインを注ぐ。「女性が一人で行けるワインバーって意外とない。それなら自分でやってしまおうと。大酒飲みならではの思いつきかも」。
今は赤坂に移転した〈ワインバー 赤い店〉が横浜・野毛にあった時に通い詰め、ディープなワイン好きに囲まれた。「ラディコンのヤーコットは鮮烈でしたね。お店でもオレンジワインは多いです。醸しの程度で、飲み口も喉越しも全然違いますから。個人的には酸味が少し効いたものが好きですね」。提供は基本的にグラスのみ。