アードベッグ10年
(アードベッグ蒸留所)
始まりの一本はコレ。
アイラモルトの愛飲家を生み出し続ける名酒。
1815年にアイラ島で創業した歴史ある蒸留所。その名はゲール語で「小さい岬」を意味する。アイラ特有の強烈なスモーキーさの先にあるコクと甘味こそ長く愛される所以。
グレンモーレンジィ10年
(グレンモーレンジィ蒸留所)
モルト愛好家に支持される、
モルティな穏健派。
1843年にハイランド地方で創業。ウイスキー造りでは珍しいミネラル豊富な硬水を仕込み水に使うことで、クリーミーな質感とフルーティな味わいになる。
グレンドロナック21年
(グレンドロナック蒸留所)
見よ、この琥珀色。
高めの度数で仕上げた、ラグジュアリーな造り。
1826年にハイランドで創業。辛口のオロロソシェリー樽と極甘口のペドロヒメネスシェリー樽で21年以上熟成。洗練された苦味と甘味が調和してまろやかな口当たりに。
ラフロイグ10年
(ラフロイグ蒸溜所)
一度飲んだら覚える、
強烈なピート香が立つアイラモルトの王者。
ヨードを思わせる独特な香り、味わいは濃厚で後味ドライ。鮮烈な個性を放ち、惚れるか反るか分かれるところ。チャールズ皇太子愛飲のシングルモルトとしても知られる。
スプリングバンク10年
(スプリングバンク蒸留所)
伝統製法を頑なに守り、ピート香を引き出す。
入手困難な正統派。
ウイスキー造りの聖地と呼ばれるキャンベルタウンにある蒸留所。「モルトの香水」と称され、港町にある熟成環境から「ブリニー(塩辛い)」な味わいを持つ。
グレンアラヒー12年
(グレンアラヒー蒸溜所)
目利きブレンダーに見出され、
シングルモルトとして表舞台へ。
ブレンデッド用に原酒を供給していた蒸留所。目利きブレンダーのビリー・ウォーカーがその可能性を見出し、シングルモルトとしてリリース。知る人ぞ知る注目株。
イチローズモルト&グレーンホワイトラベル
(秩父蒸溜所)
トワイスアップやハイボールなど、
いろいろ試したい普及版イチローズ。
一人でも多くのイチローズモルトを待つ愛飲家に届けたい、そんな蒸留家の思いが込められた一本。蜂蜜系の風味とスパイスな味わいのマッチングが楽しい。
キルケラン12年
(ミッチェルズ・グレンガイル蒸留所)
いいウイスキーは、初め軽くて、あと重い?
体験すべき一本。
2004年にキャンベルタウンにオープン。バーボン樽を7割、シェリー樽を3割使用。口当たりは軽いが、舌では潮やピート、ジンジャーの風味をずっしり重く感じられる。
ベンロマック10年
(ベンロマック蒸留所)
近年、注目を集める、複雑な味わいを持った
スコッチはこれ!
15年間の生産中止を経て、1998年に再開した〈ベンロマック〉。2種の樽で熟成した原酒をブレンドし、別の樽で1年間後熟。奥深い味わいで人気が高まりつつある。
ストーリー・オブ・ザ・スパニアード
(コンパスボックス)
シングルモルトもいいけれど、
ブレンデッドを試してみたいなら。
2000年設立のボトラー、コンパスボックスが手がけるブレンデッドウイスキー。赤ワイン樽やシェリー樽など5種を合わせた味わいは軽やかでチョコのように甘い。
ティーリング シングルモルト
(ティーリング)
アイリッシュウイスキーの新風、
まろい飲み口のシングルモルト。
クーリー蒸留所から離れたジャック・ティーリングが2012年に設立した独立系ボトラー。5種類の樽で熟成させたシングルモルトをブレンドし豊かな奥行きを表現。