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週末の酒がうまい、BRUTUSの聞くレシピ Vol.6 ナチュラルワインでいただく「ズッキーニと白みそのヴィーガンタルティーヌ」

最近、周りに料理上手な友達が増えてきた。どこの料理人から教わったのか、ちょっとしたひと手間で、ゲストを喜ばせたりして、なんだか羨ましい。自慢の一品をサラッと作れるスキルがあれば、週末の酒はもっとおいしくなるはずだ。気負わず簡単に作れる、とっておきのレシピを教えてくれるのは、料理家で〈and recipe〉主宰の山田英季さん。さて、今回のメニューは……。前回の「豚肉とレンコンのキムチ炒め」も読む。

Photo&Text&Recipe: Hidesue Yamada

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鼻のグズグズが治まり、春の穏やかな風がカーテンをひらひらと揺らすとどうにも白ワインが飲みたくなります。白ワインは、いろいろとありますが、ここ数年はナチュラルワインを飲むことが多いです。

今日のワイン

チェナギ(イタリア・デナーヴォロ)

醸造家ジュリオ・アルマーニが手掛ける、革新的なナチュラルワイン。ぶどうの品種は、ソーヴィニヨン・ブラン/マルサンヌ/サンタ・マリア。

自然派ワイン_チェナギ

先日、下北沢と東北沢の間にある『ペロウ』というワインショップに行ってきました。セラーに入ってワインを物色していると、スタッフの方が「なにかわからないことがあったら聞いてくださいね」と優しく声をかけてくれたので、野菜料理に合う白ワインを教えてもらいました。

ミネラル感のある白ワインは、野菜のうま味やだしと相性がいいそうです。こういうのはプロにお任せするのが一番です。おすすめされるがままに言われたボトルを手に取って購入してまいりました。

抜栓して、一口味見をすると、さわやかな酸味の中に甘味やミネラル感、だしのようなうま味を感じたので、白みそを合わせてみようと思いました。そうして、作ったのが、今回紹介する「ズッキーニと白みそのヴィーガンタルティーヌ」です。

それでは作っていきましょう。

ポッドキャストで作り方を聞く

ズッキーニは、食感もジューシーさもしっかり残したいので、1㎝幅の輪切りにします。調理法は、揚げ焼きです。これも肉汁ならぬ野菜汁をしっかりと野菜の中に閉じ込めることができるように、小麦粉をまぶしてから焼きます。

ズッキーニを焼いている間に、ソースの準備をします。ボウルに白みそ、レモン汁、塩、黒こしょう、オリーブオイルを入れてよく混ぜ、くし切りにしたミニトマトを入れて混ぜ合わせるだけです。このソースをアボカドやモッツァレラチーズにかけて前菜にするのもおすすめです。

オリーブオイル_トマト_ソース
このソースが今回の料理の決め手。
ヴィーガンタルティーヌ
スプラウトを盛り付けて完成!

次は、カンパーニュをトーストして、こんがりと焼けたズッキーニをたっぷりのせます。その上に先ほどのソースをかけ、スプラウトを飾れば完成です。

焼かれて甘味が際立ったズッキーニと、香ばしいカンパーニュの焼けた香り、そこにトマトの酸味と白みその甘味が、白ワインにピッタリでした。ぜひ、試してみてください。

ナチュラルワインでいただく「ズッキーニと白みそのヴィーガンタルティーヌ」

ヴィーガンタルティーヌとワイン

材料 ふたり分


・ズッキーニ………1本
・ミニトマト………6個
・スプラウト………適量
・小麦粉……………適量
・オリーブオイル…大さじ2
・塩…………………ひとつまみ
・カンパーニュ……2枚
〈A〉
・レモン汁…………大さじ1
・白みそ……………大さじ1
・塩…………………少々
・黒こしょう………少々
・オリーブオイル…大さじ1
ワイン買い物済み

作り方


1.ズッキーニを1㎝幅の輪切りにして、塩(ひとつまみ)と小麦粉をまぶす。
2.フライパンでオリーブオイルを温め、1を入れて、両面をしっかり揚げ焼きにする。
3.ボウルに〈A〉の材料をすべて入れて、よく混ぜてソースを作る。
4.そこにくし切りにしたミニトマトを入れて混ぜ合わせる。
5.カンパーニュをトーストして、ズッキーニをのせ、4をかける。スプラウトを飾り、分量外のオリーブオイルをかける。

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