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信頼できる目利きがいる器の店。西池袋〈うつわ base FUURO〉

旅の目的地になる、魅力的な器の店が増えている。BRUTUSが注目したのは信頼のおける目利きが営み、店頭に立つ現代器作家のギャラリー&ショップ。彼らは、今どんな80〜90年代生まれの新世代作家に注目しているのか?器のこと、作家のことを聞いてみよう。

photo: Tomo Ishiwatari / text: Hikari Torisawa / edit: Ai Sakamoto

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街に開かれた空間を生かして器を作る人と使う人をつなぐ

目白のギャラリー〈FUURO(フウロ)〉で紹介してきた作家たちの器を、より身近に、気軽に手に取ってもらえる空間を、と池袋の複合エリア〈ニシイケバレイ〉の一角にオープンした国内2号店。祖母と母が始めたアートギャラリーが、やがて工芸とアートを紹介する場へと形を変え、3代目の早川壮一郎さんが運営に参加することでさらなる新展開を見せている。

「レストランやバーに器を卸して一緒にイベントを仕掛けたり、作家を海外に紹介するサービスなどの新しい事業を始めたり。とはいえ、一番力を入れているのはギャラリー運営です。母の早川愛美とは長く同じものを見て、使ってきたので、器の趣味はよく合います。新しい作家さんに声をかける時も、意見がぶつかることはないですね」と壮一郎さん。

「伝統を革新する若手にスポットを当てたい」という思いも強く、1993年生まれの中井波花(なみか)はその筆頭。土と釉薬を混ぜて層を作る独特の技法は、アートピースとしてのオブジェ制作で培われたもの。造形美のみならず、素材の解釈や器作りの哲学に惚れ込み、2019年には作家の東京初個展も開催した。

東京〈うつわ base FUURO〉オーナー・早川壮一郎
作家名や価格も明記してわかりやすく。

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