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まるでカフェのような空間。東京のエスニックの名店4選

ドアが開くと広がるのは、洒落たカフェのような空間。故郷の味を伝える料理はもちろんのこと、カラフルでポップな内装にもこだわった各国料理店をご紹介します。

photo: Shin-ichi Yokoyama, Kayoko Ueda / text: Haruka Koishihara, Koji Okano, Kahoko Nishimura

MAKIN THAI CUISINE(清澄白河)

コージーなタイ料理で、
味の調和を楽しむ

タイ東北地方出身のナムケット・モンチュリーさんと、妻の木下歩美さんが営む可愛らしい店。空間は、チェンマイにあるカフェをイメージ。鶏挽き肉とホーリーバジルを炒めた看板メニューのガパオライスを筆頭に王道タイ料理が揃う。甘辛い味つけのガイヤーンや、青パパイヤのシャキッとした食感が心地よいソムタムは、ナムケットさんの故郷の味。

よりタイらしさを感じたい人は、辛さアップを頼んでみよう。酸・塩・甘・辛がバランスよく効いた味わいにビールが進む。

SAMARKAND TERRACE(高田馬場)

シルクロードで織られた
ミックスカルチャー

かつて“シルクロードの交差点”として繁栄した古都・サマルカンド。米、パン、麺が同居するなど、東西の料理の影響がある。「ウズベキスタン料理と聞いて具体的な料理が思い浮かぶようにしたい」と、10年来の夢である店を開いたアリズイクロブ・アクマルさん。

現地出身のお客だけでなく日本人にこそ来てほしいから、インテリアは民族柄をポイントで効かせたモダンな雰囲気に。店の一角には、日本ではここにしかないというプロフ釜を特注。本場の食堂そのものの風景だ。

Los Tacos Azules(三軒茶屋)

伝統と革新を包み込む、
ブルーコーンのタコス

アスーレス=青色の壁紙が効いた空間。「故郷から在来種のブルーコーンを取り寄せ、毎日粉を挽いてはこね、注文のたびトルティーヤを焼いています。経済発展とともに、メキシコでは出来合いのトルティーヤが増えました。しかしタコスは“出来たて”が本来の姿です」と語るのはシェフのマルコさん。

具材にはメキシコの食材のほかに、菜の花や山椒など日本の味覚もチョイス。そのオリジナリティを正統のタコスに昇華させるのが、焼きたてのトルティーヤなのだ。

Diner Vàng(清澄白河)

ナチュラルワインとよく合う
軽やかベトナミーズ

店名の「Vàng」は、ベトナム語で「黄色」。黄色い壁を基調に鮮やかな色彩でコーディネートされた店内は、心躍る雰囲気。ベトナム製のキッチュなプラスチックの食器も効いている。厨房で腕を振るうのはホーチミン出身のシェフ、ファム・フィ・ロイさん。

素材の旨味を引き出しつつあっさり仕上げたスープを使い、ハーブや野菜を添えたフォーはホーチミンスタイルだ。ハーブは、自社農園で無農薬栽培。発酵ソーセージなど、現地ではポピュラーな料理も充実している。