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森岡督行が語る〈平田牧場〉の金華豚ヒレかつ膳

あの時食べたこんなとんかつ。森岡書店店主の森岡督行による味の記憶。

Photo: Kayoko Aoki, Tomo Ishiwatari, Kasane Nogawa, Kunihiro Fukumori, Hiroki Tsuji / Illustration: Naomi Tokuchi / Text: Hikari Torisawa, Yuriko Kobayashi, Koji Okano, Izumi Karashima / Edit: Keiko Kamijo

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平田牧場(日本橋)

とんかつ 日本橋 平田牧場
国内2ヵ所でしか育てられていない稀少な金華豚を使用。¥3,024

マガジンハウスの『ポパイ』web版でシティボーイに選んでもらっている私ですが、実は、一九七四年に山形県に生まれました。数年前、地元から母が上京したとき、一緒に食事に行ったのがコレド日本橋の〈平田牧場〉。

〈平田牧場〉は山形県の会社なのですが、二人とも食べたことがありませんでした。めったにない母との食事なので、高級な「金華豚ヒレかつ膳」を注文。

すると運ばれて来たのは、サクサクしたパン粉に、一口でかみ切れる程にやわらかいお肉。これには私も母もびっくり。すりゴマをブレンドしたソースとの相性も抜群で、ドライな食感の白米「つや姫」がすすみます。シャキシャキしたキャベツとの取り合わせも堪能。

食後に脂っこさを感じることもなく、東京の真ん中だからこそ味わえた、山形のとんかつとなりました。

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