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人と酒を軽やかに結ぶ、オープンな角打ちバー。蔵前〈NOMURA SHOTEN〉

次の東京のバーシーンを担うのはどんな店だろう。まず浮き彫りになったのは一人のキーマン。東京23区の東と西でまったく異なる新たな店を営む野村空人さんだ。この記事では、彼が東京の東で新たなカクテルの接点を作る〈NOMURA SHOTEN〉について紹介する。

photo: Kenya Abe / text: Chisa Nishinoiri

POINT

1.酒、人、街が接続する東エリアの新拠点。
2.国産のラムやジンなど稀少な酒と出会える。
3.オリジナルのボトルドカクテルも販売。

バーを非日常から日常へ。よりカジュアルに

「斜向かいに立つ風情たっぷりの銭湯〈三筋湯〉を見て、この場所でやりたい!と一目惚れしたんです」と野村空人さんが話すのは、蔵前エリアにオープンした〈ノムラショウテン〉。〈クォーター・ルーム〉に半年ほど先駆けて開業した自身初の実店舗だ。

色彩のごとく味を混ぜる、カクテル×アート体験。世田谷代田〈Quarter Room〉

「バーとドリンクを通した食の多様性の拡張」「人と酒の新たな接点を生む拠点」という思いを抱き、世界中の人と酒をつなぎ、数々のクリエイティブな空間を手がけてきた野村さんが選んだのは“タチノミ・リカーショップ”という手法だった。

「日本には居酒屋文化があるけれど、バーにはハードルの高さを感じる人も多い。要は経験値だと思うのですが、それを打破するにはもっとカジュアルにお酒と触れ合える場所が必要だと感じたんです」

かく言う野村さんが手がける〈ノムラショウテン〉は、国内外問わず厳選された高品質で稀少な酒と出会える場だ。

NOMURA SHOTENの店内
「営業時間は〈三筋湯〉に合わせました(笑)」 と野村さん。日暮れ前から近所の勤め人や若者で賑わいだし、大きく開かれた窓から気持ちの良い風が吹き込んでくる。

自身がプロデュースしたボトルドカクテル「A(B)Vation+」をはじめ、沖縄最古の蔵元として知られる〈瑞穂酒造〉が発足させたラム造りプロジェクトによる「ONERUM Single Island Series」、ほかにも日本各地の焼酎などが立ち飲みでカジュアルに楽しめ、レストラン〈caveman〉のヘッドシェフ・熊取谷准さんが監修する小粋なつまみも揃う。

店内奥の販売スペースには野村さんがこれまでプロデュースしてきた酒類が陳列され、店で味わって気に入ったボトルは購入も可。

「バーを非日常から日常へ。よりカジュアルに、新たな酒との出会いを体験してもらえたら嬉しいですね」