古き良き台湾が混在する南国リゾート「墾丁」6つの魅力 〜前編〜

高雄からバスで約2時間半。無数の絶景や、大自然の恵みを生かしたアクティビティやグルメ。環境を求めて都心から移り住む人や、世界水準のホテルが、新しいリゾート+カルチャーを形成し始めた。次のブームはココ、墾丁(ケンティン・Kenting)だ!

photo: Teikoukei / coordination: Machiko Suzuki

歴史ある建物をサスティナブルに改築。
台湾屈指のラグジュアリーホテルに。

HOTEL:
GLORIA MANOR

一部のサーファーを除き、いまだ訪れる日本人が少ない台湾最南端の地、墾丁。台東同様にアクセスの不便さも手伝い、手つかずの自然が多く残る。
海から少し離れた山間、墾丁国家森林レジャー区の中にできた随一のリゾートホテルGLORIA MANORが、このエリアの印象を少し変えたかもしれない。

1969年に林務局の事務所として建造された建物は、蒋介石の南台湾における行政施設としての役目を経てホテルに。2012年にグロリアホテルグループが大きくリノベーションして、全60室の高級リゾートへと生まれ変わった。

台湾で有名なインテリアデザイン事務所が、台湾南部特有のモチーフや素材を取り入れながら、ミニマムでクリーンな空間を設計。ドイツred dot awardのインテリアデザイン賞や、Booking.comが選ぶ世界の国立公園内ホテル・ベスト10に選出されるなど、アジアを代表するホテルとして高評価を得ているのだ。

特筆すべきは、エコフレンドリーな宿ということ。風水を取り入れたアプローチや水のリサイクル、省エネを見越した空調設計やソーラーパワーの活用に加え、ゴミを減らす取り組みも。

例えば、ペットボトルを使わない代わりに、各部屋には持ち帰り可能なタンブラーを用意。廊下にあるウォーターサーバーを利用するなど、お客も無理なくエコロジカルな取り組みに参加するシステムに。

アクティビティも豊富で、文化・農業体験から生態観察までさまざまなツアーを用意する。ピクニック用のフードセットなどユニークなサービスも。ホテル内には25mプールや広大な芝生スペース、スイスVALMONT社の製品を使った高級スパやジム、託児施設などを備える。

レストランも評判で、地元食材を活用したローカルメニューを各種用意。プールと大自然のパノラマを前に、テラス席で食すのもよいし、涼しい室内で楽しむアフタヌーンティーも人気だ。

ホテルでは高雄や墾丁の町からの送迎バスを運行するほか、日本語がしゃべれるスタッフを用意するなど、4月からのベストシーズンに向け、受け入れ態勢も万全だ。

台湾 墾丁 国家森林レジャー区
正面には大尖山、眼下には海や森を望む。ビーチの喧騒とは無縁で、涼しい風と緩やな時間が流れる。

3日間で延べ6,000人の集客!
中華圏で最も歴史ある音楽フェス。

MUSIC FESTIVAL:
SPRING SCREAM

2017年4月5〜7日の3日間、今年でなんと24年目を迎えるインディーズロックフェスが開催予定。今回は場所を移動して、台湾小墾丁渡假村で開催。

5つ以上のステージが現れ、国内外200組以上のバンドが参加、観客の数も3日間で延べ6000人を超える。この時期になると墾丁の街は大渋滞。近隣では便乗した課金制の類似イベントも行われるので、要注意。

インディーズロックフェス SPRING SCREAM
台湾に移り住んだ外国人、JimiとWadeが始めた屋外フェスティバル。日本のバンドも参加実績あり。

無料で招待、誰もが参加。
余った料理は今夜のおかず。

WEDDING:
南部独特の冠婚葬祭風景

今日は地元の政治家の息子の結婚式。普段着の人たちが、豪華な料理に舌鼓を打つ。
ステージを設けた交差点を中心に、放射状に延びるテント。公道が3方向に1ブロックずつ塞がれて、周辺道路も路上駐車の車やバイクであふれる。

台湾南部の冠婚葬祭は独特で、地元の名士の葬式では、ポールダンサーを乗せたジープが50台ほど隊列を組んでニュースになっていた。

政治家の息子の結婚式の様子
偶然通りがかった取材班もテーブルに呼び込まれ、料理や酒を勧められた。オープンマインドなのだ。