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根本宗子のあまい東京記:新宿で、可愛いこぐまと甘い再会

根本宗子が思い出のスイーツを綴る連載。前回の「一番好きな銀座で、一番好きな名店へ」を読む。

illustration: Michiko Furutani / edit: Emi Fukushima

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〈匠の焼き菓子 CONGALI 文明堂〉の「こぐま焼き」

文明堂こぐま焼き

文明堂東京による伊勢丹新宿店だけの新ブランド〈匠の焼き菓子 CONGALI 文明堂〉の人形焼き。口溶けの良い皮むき餡入り。毎日15時より、数量限定で販売。1個216円(TEL:03-3354-0002)

新宿で、可愛いこぐまと甘い再会

「3時のおやつは文明堂〜」と小さなこぐまたちがラインダンスをするCMが小さいとき大好きだった。あのCMが流れると必ず家で一緒にダンスしていた。私は小さくて白いふわふわしたキャラクターが無条件に好きなのだが、そこから来ているのかもしれない。

ある日、愛してやまない伊勢丹新宿店の地下食料品街を散策していたら、〈文明堂〉のショーケースから熱い視線を感じた。ふと視線の元を見てみると、あの幼少期大好きだったこぐまたちがこんがり焼かれたなんとも言えない顔で微笑んでいた!

「なんだこれはー!」とあまりの可愛さに即購入したかったのだが、長蛇の列に並んでいる間に売り切れてしまった!「あーん!ショック!」と思ってちゃんと調べたら、毎日午後3時に販売される限定商品とのこと。

翌日2時過ぎに伊勢丹にもう一度向かい、6階のポストカードコーナーを物色。そして、地下1階へ向かい、すでにできていた列に並びついにこぐま焼きと対面。一つ一つが紙に包まれていて、紙をぺろっとめくるとあの可愛い顔と目が合う、なんて可愛いの!中に優しいこしあんが入っていて、人形焼きが大好きな私にはたまらないどこか懐かしい味だった。

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