毎晩日付が変わる頃、屋台バー〈TWILLO〉は都内のどこかでひっそりオープンする。時に東京湾を望む橋の上で、時に首都高の高架下で。場所を替えつつ4,000日以上営業を続けている。白い屋台は、店主の神条昭太郎さんが自ら絵を描いて町工場に造ってもらったもの。
「白ならば、女性も立ち寄りやすいかなと」との言葉の通り、女性一人客から通りすがりの夫婦まで毎晩多様な人がバカラのグラスを傾け刹那的な会話を楽しんでいる。
メニューはシングルモルトとラム、カルバドスの3種のみ。「感じた価値をそのまま対価にしていただければ」との思いから、客が自分で値段を決めるスタイルも独特だ。お店とも集う人とも、その出会いは一期一会。見つけられたら、幻想的な時間を堪能あれ。