寿
(尾込商店)
しっかりした芋の風味を
お湯割りで柔らかく。
芋焼酎では少し柔らかめの一本。かめ仕込みで「手塩にかけるように焼酎を育てる」蔵がある南九州市川辺町では、誰もがお湯割りでまろやかさを楽しんでいる。
![焼酎〈寿〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/17738dcbe10987214bc792c35688be06.jpg)
六代目百合
(塩田酒造)
180年の歴史ある蔵が一本にすべてを懸けた、
これこそが芋焼酎!
鹿児島・上甑島に天保年間から続く蔵元産。白さつまを使用したこの一本だけを造る。ストレート、ロック、お湯割りでどっしりとした味わいが楽しめる。
![焼酎〈六代目百合〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/3f547ac76b7a1082c6fe7814637c6cb5.jpg)
旭萬年 黒麹
(渡邊酒造場)
芋焼酎は農業でもある。
芋の鮮度が生命線。
サツマイモはなんと自家栽培!宮崎県の畑で作るフレッシュな黄金千貫を、深いコクがあって香り高い黒麹で発酵させる。クラシックな濃い味わいはぜひお湯割りで。
![焼酎〈旭萬年 黒糖〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/0d9d48f0d83a6c3f6288505436f51b78.jpg)
伊勢吉どん
(小牧醸造)
清冽な水を使い、
かめで仕込んだ地元の定番。
秋収穫芋の新酒をいち早く出す霧島市牧園町の蔵が、黄金千貫を使い初代の名を冠して送り出す、しっかり系。鉄瓶で沸かしたお湯で割ると格別な味わいに。
![焼酎〈伊勢吉どん〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/ec4812df956cf38fca3abcd8739178b3.jpg)
三岳
(三岳酒造)
原生林に濾過された特別な水が呼ぶ、
爽やかな酔い心地。
世界遺産の屋久島で銘水百選の水を用い造られた飲み口のスムーズさと、芋焼酎としての旨味には定評がある。お湯割りでもどんな飲み方でもオールマイティ。
![焼酎〈三岳〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/603852d8ec28bb63099daa49f38330c8.jpg)
Column:1
芋焼酎、原料の芋には色々あってな。
芋焼酎の約9割に使われるサツマイモ「黄金千貫」は、皮から芯まで白い白芋。デンプンが多くアルコール発酵に有利なため1980年代以降、主流の原料となった。
焼き芋などでお馴染みの皮が赤く実が白い紅芋は、熟成すると糖分を増すので、出来上がった焼酎にもほのかな甘味と花のような香りが加わる。
実が紫色の紫芋は赤ワインの香りや酸味が特徴、橙色なら甘酸っぱくフローラルな香りのオレンジ芋に分類される。焼酎を選ぶ際には原料芋の種類にも注目してみると、それぞれの個性がさらに深く楽しめるはずだ。
![芋焼酎の原料になる芋](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/f5a5e66ddad5b1c638a4747de5700758.jpg)
なかむら
(中村酒造場)
凝縮された旨味の秘密は、
オールドスクールな手で造る麹にあり。
1888年に創業した鹿児島県にある蔵元。機械化が進む麹造りも、細かな味の調整のために今でも変わらず手造りしている。おかげで濃い旨味が口の中でパッと広がる。
![焼酎〈なかむら〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/19ffffbf2aa2e02759f502805e4839f8.jpg)
サニークリーム
(国分酒造)
酒造と酒屋が造った、まるでバナナな一本。
こんな焼酎があった!
国分酒造と伊勢五本店によるコラボ第3弾。酵母から造るのが特徴で、今回は甘いバナナのような香りに仕上がった。冷やしてソーダ割りにするとおいしい。
![焼酎〈サニークリーム〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/4971572fd4ef95c4906f36de92b8f1ef.jpg)
知覧Tea酎
(知覧醸造)
お茶作りと焼酎造りの二刀流。
お茶割り? いや、違うんです。
お茶農家出身の杜氏自身が育てる茶葉を焼酎に。芋とともに一番茶葉を加えてもろみを発酵させるから、芋の優しい甘さの中にお茶の香りがふわっと感じられる。
![焼酎〈知覧Tea酎〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/57fe6449ecb9f61753d3066d0d1e4ef7.jpg)
千秀
(日當山醸造)
芋焼酎特有のクセを抑え、
フルーティな仕上がりに。
使用する黄金千貫の香りと風味を品良く抑え、すっきりしているので女性や初心者でも飲みやすい。フルーティな風味が楽しめるロックや水割りがおいしい。
![焼酎〈千秀〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/0d6c813890352cf405b8cfce7fe5b0dd.jpg)
獺祭 焼酎
(旭酒造)
日本酒の雄、獺祭が焼酎に。
酒粕を使った香り高い一本。
獺祭の酒粕から生まれた焼酎。できたその日に蒸留するから、この酒ならではのフルーティな香りがぐんと引き立つ。
![焼酎〈獺祭 焼酎〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/d1fc153fcaccc6cb39032d2a4885eb69.jpg)
長雲 一番橋
(山田酒造)
奄美群島だけで造られる、
黒糖で造る甘い焼酎。
1957年創業の小さな酒蔵が造り続ける黒糖焼酎。口に広がる豊かな甘さと香りは、まるで黒糖をかじっているよう。
![焼酎〈長雲 一番橋〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/867500c85b79051e53881f7252ab8b0b.jpg)
麦冠 情け嶋
(八丈興発)
薩摩出身の流人が伝えた島焼酎が、
東京の麦焼酎に。
麦チョコにも似た甘味と、余韻の長い麦のロースト香。日本に冠たる麦焼酎という思いで「麦冠」、その志やよし!
![焼酎〈麦冠 情け嶋〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/8cc91a5c0d134c88ff352dd6073dee9c.jpg)
Column:2
焼酎ロックでも香りを楽しめる裏技。
焼酎と香りは切り離せない。だけど、オン・ザ・ロックでは香りがなかなか開かないのもまた事実。
ロックで香りも楽しみたいならば、ロックにティースプーン1杯分の熱湯を。たったこれだけでパッと香りが広がる♪
![ハードリカー大図鑑〈焼酎〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/77b2910d80841c294a5b1748531dd39e.jpg)