ライブでベルギーを訪れた際に、ビールの味やスタイルの多様さに触れて感動し、その世界にのめり込んだというスコット・マーフィーさん。
「もう20年以上前のことになるけど、“これが、ビールなの⁉”という驚きは今も覚えています。以来、地元のシカゴで飲み歩いたり、ツアー先の国々でビール文化に触れたりするのが楽しみに。神田にも、月に1度は必ず来ます。空のリュックを持ってビアバーを巡って、最後に〈びあマ〉でまとめ買いして帰るんです」
まずはスコットさんも大好きだという〈Mikkeller〉の神田店へ。オーナーのハミルトン・シールズさんとは顔馴染み。ハミルトンさんいわく「微妙」な90年代の民家を改装した店を、「中目黒でポップアップをしていた頃のラフでパンクな雰囲気に近くていいよね」とスコットさん。
次に訪れた2020年オープンの〈クレイジークラフトビア〉は、〈クラフトビアマーケット〉出身の店主の店。クラフトビールを広めようと〈箕面ビール〉のW-IPAや人気の〈UCHU BREWING〉をラインナップし、価格は抑えて“クレイジー”な店に。クラフトビールがジョッキでも!
その後、故郷のシカゴピザが恋しくなると食べに来るという〈DevilCraft〉では、オリジナルのビールを堪能。アメリカ人オーナーの人気店は外国人も多く訪れ、いつも賑やか。
酒屋〈Caliquors Tokyo〉では有料試飲が可能。ビール雑誌の元編集長・白石達磨さんが、生産者の声をじかに聞き感じたことを伝えたいと、好きなものだけを集めて紹介する。半年熟成させた〈BELLWOODS〉のサワーエールをドラフトで飲んでから〈びあマ〉へ。
冷蔵庫に850種類以上のボトルが並ぶ風景は圧巻。「ここに来ればなかなか見つからないビールに出会える」と、好みのスタウト系を中心にカゴいっぱい購入。
「どの店もビールへの思いが感じられるのがいいですよね。豊富な味やスタイルがあるから、神田でもいろいろ飲んでもらって、クラフトビールのファンが増えたら嬉しいです!」