3日目:まるで吉本新喜劇!サウナはエンターテインメント
〈スカイスパYOKOHAMA〉の金社長から次年度の『Aufguss WM』開催場所と聞き、それならばと急遽84kenの運転でアウトバーンを爆走、向かったのがドイツのベルリン・ブランデンブルク国際空港から車で45分ほどの〈SATAMA Sauna Resort & Spa am Scharmützelsee〉だ。
この施設も事前に何も情報がなかったが、行ってみると施設のデカさに驚愕!世界大会を開催するにふさわしい大人のリゾート地だった。
バーニャやケロ材サウナ、円形の巨大なサウナシアターに湖ドボンまで。どうやらこれが西欧の標準設備ということを2施設目にして理解。海外サウナは日本とは根本からスケールが違うのだ。
満喫して帰ろうとすると、ロシア風の大男に「俺のウィスキングを受けてけ!」と誘われ、せっかくだからと体験したら、暴風雨のような熱波で泡を吹きそうになった。すると、満席のなか遅れて入ってきた男2人組が……。
大男はニコニコで彼らをウィスクで叩きだし、悶絶する彼らの声に、室内にドッと大きな笑いが起こる。さながら吉本新喜劇のような突然のコント発生で、「ドイツではサウナはエンターテインメントなのだ!」とまさに感じた瞬間だった。
4日目:バリ島にインスパイア。桃源郷に迷い込んだか
今日はドイツで最も人気があるというベルリンのウェルネス施設〈vabali spa Berlin〉へ。ドイツ国内に巨大施設を3店舗(ほかにデュッセルドルフとハンブルク)展開している、旅の目玉の一つだ。
バリ島にインスパイアされた豪華な内装は、ドイツ国内でも頭一つ抜けている。ドイツのサ法(サウナの入り方)は、ベンチに自分でタオルを敷き、寝転がってもOKなスタイル。寝ながら上を眺めると、天井や柱に緻密な彫刻が施されていることに気づいた。意匠に飽きない工夫がされているのだ。
2階のサウナ室の窓がガラス張りのため、アジア風の街並みを眺めることができるのだが、裸で練り歩く男女の姿をぼんやり見ていると、昔の景色とはこうしたものであったかと、桃源郷に迷い込んだかのような錯覚を覚えた。
サウナでは塩、蜂蜜、果物、瞑想やハーブを使ったトリートメントまで、種類豊富なセレモニー(室内で行われる儀式)が用意されていた。こちらも朝から夜までゆっくりできる、真の大人のリラクセーション施設といえるだろう。