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CULTURE SAUNA TEAM “AMAMI”が行く欧州サウナ旅〈DAY 3-4:ドイツ編〉

サウナカルチャーを考察するために結成されたCULTURE SAUNA TEAM “AMAMI”の草彅洋平、84ken(橋本健太郎)、オリティー(濱田織人)が、欧州5ヵ国のサウナを巡る冒険に出発。約2週間のサウナ漬けの旅の果てに、彼らが見たものとは?「DAY 1-2:オランダ編」はこちら

photo: Sebastian Gotthardt, Beate Wätzel, Yohei Kusanagi, Shinji Minegishi / interview & text & edit: Yohei Kusanagi / editorial assistant: Yuji Nakano, Nao Uema, Kentaro Hashimoto, Orito Hamada / coordination: Saki Hibino / cooperation: Japan Sauna Spa Association, OLD ROOKIE SAUNA, Totonou Pants, kontex IMABARI JAPAN

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3日目:まるで吉本新喜劇!サウナはエンターテインメント

〈スカイスパYOKOHAMA〉の金社長から次年度の『Aufguss WM』開催場所と聞き、それならばと急遽84kenの運転でアウトバーンを爆走、向かったのがドイツのベルリン・ブランデンブルク国際空港から車で45分ほどの〈SATAMA Sauna Resort & Spa am Scharmützelsee〉だ。

この施設も事前に何も情報がなかったが、行ってみると施設のデカさに驚愕!世界大会を開催するにふさわしい大人のリゾート地だった。

バーニャやケロ材サウナ、円形の巨大なサウナシアターに湖ドボンまで。どうやらこれが西欧の標準設備ということを2施設目にして理解。海外サウナは日本とは根本からスケールが違うのだ。

満喫して帰ろうとすると、ロシア風の大男に「俺のウィスキングを受けてけ!」と誘われ、せっかくだからと体験したら、暴風雨のような熱波で泡を吹きそうになった。すると、満席のなか遅れて入ってきた男2人組が……。

大男はニコニコで彼らをウィスクで叩きだし、悶絶する彼らの声に、室内にドッと大きな笑いが起こる。さながら吉本新喜劇のような突然のコント発生で、「ドイツではサウナはエンターテインメントなのだ!」とまさに感じた瞬間だった。

4日目:バリ島にインスパイア。桃源郷に迷い込んだか

今日はドイツで最も人気があるというベルリンのウェルネス施設〈vabali spa Berlin〉へ。ドイツ国内に巨大施設を3店舗(ほかにデュッセルドルフとハンブルク)展開している、旅の目玉の一つだ。

バリ島にインスパイアされた豪華な内装は、ドイツ国内でも頭一つ抜けている。ドイツのサ法(サウナの入り方)は、ベンチに自分でタオルを敷き、寝転がってもOKなスタイル。寝ながら上を眺めると、天井や柱に緻密な彫刻が施されていることに気づいた。意匠に飽きない工夫がされているのだ。

2階のサウナ室の窓がガラス張りのため、アジア風の街並みを眺めることができるのだが、裸で練り歩く男女の姿をぼんやり見ていると、昔の景色とはこうしたものであったかと、桃源郷に迷い込んだかのような錯覚を覚えた。

サウナでは塩、蜂蜜、果物、瞑想やハーブを使ったトリートメントまで、種類豊富なセレモニー(室内で行われる儀式)が用意されていた。こちらも朝から夜までゆっくりできる、真の大人のリラクセーション施設といえるだろう。

ドイツ〈ヴァバリ・スパ・ベルリン〉巨大プール
〈vabali spa Berlin〉の屋外スペースには巨大なプールや露天風呂、日光浴用の椅子が至るところに並んでいる。アジア料理と地中海料理のレストランがあるほか、マッサージなども楽しめる。

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