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食べる

突撃!現地酒場。レアな中華は新小岩で待っている

現地系中華ラヴァーが“西川口の次はここ!”とばかりに通うのが、中国系住人が増加する総武線の新小岩エリア。新小岩駅南口から延びるルミエール商店街の路地をチラチラ覗けば、あるわあるわ、中華食材や料理店の看板が。しかも、貴州やら福建やらの未体験ゾーン。勝手知ったる家のごとく吸い込まれる留学生と思しき男女につられ、いざ入店。

Photo: Naoki Tani / Text: Yuko Saito

〈貴州火鍋〉

四川超えの辛さで
客を虜にする貴州料理店

店を営む姉妹は、中国一辛い唐辛子の産地、貴州省遵義出身。何種もの自家製唐辛子調味料を使い、ヒリヒリする故郷の味で攻めまくる。中でも辛味の海に、もう一つの特徴である発酵の臭みと旨味が沈む、納豆入りの豆豉火鍋は、魔力絶大。名産の芽台酒と。

〈珍々〉

四川風家庭料理で魅了する
小岩のヒーロー

新小岩から1駅、小岩の名店。重慶出身の店主は、界隈の中華料理事情などどこ吹く風。それもそのはず、この地に店を構えて早20年。料理上手な父の腕を受け継ぎ、四川唐辛子や山椒をもりもり使い繰り出す家庭料理は愛好家多数。いざ紹興酒と麻辣の海へ。

〈中華麺館 一葉〉

滋味深い味が沁みる
福建料理のニューカマー

「福建料理は淡い味の料理が多いので」と、日本人の舌を気遣うのは、店を構えて日が浅い福建出身の若き店主。いえいえ、発酵タケノコの独特な酸味が香るスープや汁ビーフン、ウーロン茶の故郷ならではの〆の中国茶は飲んだ後の胃袋にじんわり沁みる。