Watch

Watch

見る

あの映画館で最も上映された作品は?〜名画座〈パルシネマしんこうえん〉編〜

街の小さな映画館では、どんな作品が繰り返し上映されてきたのか?残っている記録を調べ直し、その上映回数を基にランキングを作成。上位作品について、作品を選びプログラムを組んできた目利きたちが思うこととは。

text & edit: Ryota Mukai

連載一覧へ

パルシネマしんこうえんが上映してきた上位5作品

1位
ニュー・シネマ・パラダイス(’88)
グラン・ブルー完全版(’88)
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(’98)
初恋のきた道(’99)

5位
ギルバート・グレイプ(’93)

先代の好みをオールナイトで

2022年で創業52年目になる神戸の2本立て上映館。父の後を継いだ息子の小山岳志さんが、2015年から支配人を務めている。

「5作どれも先代の好みが出ています。なかでもチャン・ツィイー主演の『初恋のきた道』はよく掛けていましたね」。代替わりしてからは、先代のセレクトを引き継ぎつつも、上位作品は主にこだわりのオールナイト上映で編成しているという。

「『ニュー・シネマ・パラダイス』と『グラン・ブルー完全版』は、どちらもシチリアが登場するので2本立てでオールナイトに。当館のオールナイトは、館内BGMや装飾などもその都度上映作に合わせた特別仕様で力を入れているんです。翌週には同じくシチリアがキーになっている『ゴッドファーザー』3部作の3本立てだったので気分を盛り上げていこうと」

連載一覧へ