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箭内道彦、エリイ、大根仁「おなやみ相談室」:いまさらの友人

クリエイティブディレクターの箭内道彦、Chim↑Pom from Smappa!Groupのエリイ、映画監督の大根仁が読者のお悩みに答える連載の第259回。見事に三者三様な回答をぜひご覧ください。お悩み相談も随時受付中。前回の「筋トレをサボれない」も読む。

illustration: sigo_kun / edit: Asuka Ochi

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子供が手離れした途端に自分都合でお茶に誘ってくる同年代の知人っていますよね。子育てに翻弄されていたとはいえ、10年以上連絡してこなかったのに、これからはちょくちょく話したいとか言って、結局、独身の私との共通言語もなくどうでもいい時間を過ごすことになる。そういう昔の友人ってどうしていますか?
(不動産業/45歳/女)

死後くんのイラスト

箭内道彦

人は2種類。時間をくれる人と、奪う人。それは受け取る側奪われる側の心の持ち方次第でもあるのですが、時間への感覚は本当に人それぞれですね。20代後半から30代、自分が友達を作らなかったのは、その寂しさと引き換えに仕事に没入する時間を1分でも多く得たかったからでした。嫌々出かける会食や飲み会は2倍虚無です。別の目的をパラレルで設定してはいかがでしょうか。前から一度行ってみたかったカフェで待ち合わせるとか、ブルータスの最新号で読んだ気になるレストランの人気メニューを味わう、等々。

エリイ

今からどうでもいい事をいいますが、友達はあなたです。ほぼ一緒っていうか、同じ言語で話してますよね?だから、どうでも良い時間を過ごせるわけじゃないですか。その疑問に対しての答えは、会わなければいいです。行かなければ、会うこともない。連絡も返さなければいい。自分で選んで会ってますよね。地球は広いし何でもある!人に会わなきゃいけない神話に縛られてるからイラつく。文面からイラつきが伝わってきます。分かる!私も全てにイラついてる!めちゃくちゃうざい!でもハッピーに生きる!

大根 仁

短い相談文で「知人」と「友人」を使い分けてますよね。つまりは、あなたの中でその人が「かつての友達」から「単なる知り合い」に降格したんですかね?よく断捨離のテクニックで“2年着なかった服は迷わず処分”と言いますが、対人関係もそれに当てはめていいの……かな?人生も後半に差し掛かると物理的にも精神的にも荷物が増えてきていらないものは処分に越したことはないかもしれませんが後で「必要だったかも」と買い直したりもして。かつての関係性がわからない他者にはなんとも言えないっすね。ごめんね。

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