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箭内道彦、エリイ、大根仁「おなやみ相談室」:職質をされがち

クリエイティブディレクターの箭内道彦、Chim↑Pom from Smappa!Groupのエリイ、映画監督の大根仁が読者のお悩みに答える連載の第232回。見事に三者三様な回答をぜひご覧ください。お悩み相談も随時受付中。前回の「小心者の自分を変えたい」も読む。

illustration: sigo_kun / edit: Asuka Ochi

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車や自転車に乗っていても、街を歩いていても、本当によく職質されるので困っています。自分は何一つ悪に染まっていないのに、時間を取られてイラッとするんですよね。なんとかしたいです。見かけもTOKIOの松岡くんみたいなタイプなので、そんなに悪人には見えないと思うのですが……。
(スノーボードショップ店員/36歳/男)

BRUTUS_おなやみ相談室 死後くんのイラスト

箭内道彦

人影少ない夜道で、前を行く女性が後ろを歩く僕を警戒しているのを感じると、ちゃんと用心をするその背中に「それでいいんですよ」と勝手に頷きます。乗っている自転車が盗難車なのではないかと職質を受ければ、町を守る警察官の職務遂行力を心強く思います。会社員時代、役員フロアのエレベーターを降りると複数の警備員が僕のことを怪しんで走り寄ってきました。VIPを護衛する立ち回りに頼もしさを感じた瞬間です。それはそうとTOKIOの松岡くん、いいですよね。自然体で、漢気があって。僕も大好きな男です。

エリイ

うちのメンバーもよく職質をされていました。チンポムカーといって、めちゃくちゃボロくて小石に当たったらバラバラになりそうな軽に乗っていたからだと思います。そして、展覧会の設置に使うのにバールとかの工具がトランクに積んであるんですよ。これは、何なんだって。「職業、芸術家」って言っても伝わらないじゃないですか。長引くんですよね。そこにお父さんの練習用のゴルフクラブとか1、2本ポロッと入っていたら最悪です。時間がどんどん盗られていく。でもね、私思うんですよ。私がお巡りでも職質するなって。

大根 仁

以前、ドラマの現場で警察監修(元刑事)に「職質ってどんな基準でするんですか?」と聞くと、「それはもう見た目がすべてですよ。見た目から発するオーラも含めて」「じゃあ僕なんか相当怪しいですよね?」「いや、監督はされないタイプです。オーラがないから」。もの作りの人間として何か不足しているような寂しい気もしましたが、その人は「ドレッドヘアは職質されやすい」とも言ってました。松岡がドレッドヘアなら確かに。ちなみに僕の周りで職質されがちなのは宮藤官九郎さん。わからんでもない気がします。

唐田えりか

「強くならなきゃいけない。通じるものがある役でした」唐田えりかが語る、『極悪女王』の舞台裏

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