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フレンチシェフ・岸田周三、夜の行き先〈メメントモリ〉。本当は教えたくなかった あの人のナイトタイムアドレス

賑やかな東京の夜の片隅で、時には一人でしっとりと。とっておきの時間を過ごすなら?夜景を眺める川べりや、人もまばらな銭湯、深夜の喫茶店……人の数だけ、違う夜がある。いつもの夜の行き先を岸田周三さんに聞きました。

illustration: Hattaro Shinano / text: Emi Fukushima / edit: Asuka Ochi

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発見や驚きをもたらす、
カカオカクテルとともに

信濃八太郎 イラスト

休日の夜の楽しみは、食前か食後にバーに行くこと。特定のお店に通うよりも、いろんなお店に行って、カクテルの解釈の違いを楽しんだり、並んでるボトルを眺めてお宝を探すのが好きなんです。中でも、時々行くのが〈memento mori〉。カカオと植物をテーマにしたカクテルを提供する珍しいバーです。

蒸留器を使って自分たちでカカオを液体化していて、お酒なのに、カカオをそのまま食べているような鮮烈な香りがするんです。「カカオトニック」や「カカオフルーツフィズ」など、どれもおいしいので、訪れるたびに違うものを作ってもらっていて。

未知のカクテルと一人で対峙するもよし、バーテンダーの人に質問をするもよし。行くたびに新しい発見や驚きをもらえる場所です。

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